お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
卓越したセンスは、どう育むのか。
無償の愛で!?2年連続GOLD Prize!
rostar 【ロスター】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2022 GOLD Prize
北海道・札幌の大通に店舗を構える「 rostar 」。2017年創業でありながら、HOT PEPPER Beauty AWARDにて2019年・2021年・2022年の計3回、GOLD Prizeを受賞している。ターゲットである、ファッション感度の高い20代女性を集客できているのは、内装・ヘアスタイル・スタイリスト&アシスタントすべて、卓越したおしゃれさがあること。そのセンスの育み方とは?
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000383558/CONCEPT
デザインカラー・ブリーチが得意な、トレンド発信サロン。流行りに敏感な人たちを飽きさせない、デザインの幅広さに定評あり。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
「お客さまが憧れる」スタイリストになる
「スタイル写真」も、rostarらしく!
「動画教育」で技術レベルの統一&効率化
「お客さまが憧れる」スタイリストになる
HOT PEPPER Beautyの口コミでは、内装・ヘアスタイル・そしてスタイリストを評する際にも「おしゃれ」という言葉が頻繁に並ぶ。
「おしゃれな人しか、採用しない?」その疑問をぶつけると、代表・藤山さんからは、こんな答えが。
『入社当初は、おしゃれじゃなくても、うちに入ったら1年でめちゃくちゃ変わる。 rostarは、全スタッフが女性ということもあり、メイク・ファッションについて、お互いにハッキリ言います。ダサい時は“ダサいよ”と。店舗全体がおしゃれなので、そうでないと逆に浮いてしまう。 rostarに立つということは、そういうこと。みんな、自分を素敵にみせることに手を抜かないんです。』
rostarは、代表の藤山さんを除いて、スタイリスト・アシスタントともにすべて女性!
「スタイル写真」も、rostarらしく!
月に2回、各スタイリストが2スタイルずつ撮影する決まりがある。モデルの服・ヘアメイクは各スタッフが担当し、“自分のセンスを見せる場”でもあるという。
撮影は、カメラを独学で学んだという代表・藤山さんが、当初は基本を教えていた。現在は、スタイリストそれぞれが勉強して、自分のものにしている。また、それを先輩から後輩へと引き継いでいるという。
各人の裁量に任せながらも、不思議と「rostarらしい世界観」で統一されている。後輩は先輩を参考にしているので、自然と似てくるのだとか。
スタイリッシュなモデル揃いだが、実はほとんどrostarに通っているお客さまだという。「ファッション感度の高い人」という狙ったターゲットに、きちんと届いている証だ
「動画教育」で技術レベルの統一&効率化
スタッフ数が増えたことに比例して、先輩が後輩に技術を教える時間も増大。また「技術・基礎の統一」の狙いもあって、2022年9月から「動画教育アプリ」を導入。基礎の部分は自社撮影した動画で学び、わからなかったら先輩に聞く、という体制に。
また、美容学校2年生になり内定が出ると、希望者はアルバイトとして週1~サロンに入ってもらう。リアルな現場を知ることで入社後のギャップがなくなる、というのが利点のひとつ。また、スタイリストとコミュニケーションをとることで関係性が深まり、離職率が下がったという。
アルバイトを経験した内定者は、入社と同時に即戦力に!1年でカラーリスト・2年でスタイリストと、デビューも早期化した。
代表インタビュー
藤山 将太さん
1988年生まれ。美容学校を卒業後、札幌の美容室に勤務。すぐに売上1位&そのサロンでHOT PEPPER Beauty担当になり、GOLD Prize受賞という実績を残す。28歳のときに1店舗目である「rostar 」を出店。現在は、札幌市内に4店舗展開。
ー内装もポップで素敵ですね。
お客さまには、サロンに入った瞬間「非日常の世界」を感じてほしいので、内装には力を入れています。
現在4店舗ありますが、それぞれサロン名もコンセプトもターゲット層も変えて、すべてをその世界観に合ったものにしています。
「rostar 」は、“かっこいい女性像”がテーマ。内装だけでなく、スタイルもそれに合った発信に
ー流行感度の高いお客さまに「飽きられないように」気をつけているとのことですが?
HOT PEPPER Beautyのクーポンやメニューも、定期的に変えています。
「特集」も意識して、それに合った写真をセレクトしたり。
あとは、「お客さまに迷わせない」ということも大事に。クーポン数があまりにも多いと迷わせてしまうので。数はあまり多くしません。また文言で「所要時間」「補修レベル」「一番人気」などをつけて、選びやすい工夫も。
HOT PEPPER Beautyの「こだわり」ページにも工夫あり。お客さまのなかには、おしゃれなサロンに、気後れしてしまうことも…。そこで、カウンセリング~スタイリングまでの流れを丁寧に説明。女性スタッフならではの提案・気遣いが伝わる内容に
ースタッフのみなさんも、おしゃれですね。ただ、「ダサい時はハッキリ言う」とのことですが?
僕とスタッフ、またスタッフ間でも、信頼関係があるから大丈夫なんだと思います。
ー藤山さんは、スタッフの方に対して、日頃どんなことを心がけていますか?
一言でいうと「無償の愛とお金をたくさん払う」ことですかね(笑)。売上が高い子だと、月60~70万円。北海道では、比較的高い給与だと思います。
僕は、感謝の気持ちは言葉だけではなく、わかりやすく形にします。ごはんをごちそうしたり、プレゼントを買ったり…。
ーボーナスなどもあるとのことですが、それとは別に?
そうです。新人の子だったらアップルウォッチとか。仕事でも使えますしね。あとは、その子に合ったブランドのバッグや靴とか。
ー下世話で恐縮ですが、ブランドものは、おいくらくらいの…?
高いものだと、数十万円することもあります。
ーなんと!それは、驚きです。
利益が出たら、ぜんぶスタッフに還元したい。かけた時間とお金のぶんだけ、成長したら“想い”で返ってくると思うので。10月にも、スタッフ28名全員で、沖縄旅行に行ってきました。
ースタッフ間の良好な関係性は、どのように?
動画教育を導入したとはいえ、うちは先輩が後輩の練習をみる時間が多いですね。
また先輩が後輩を、ごはんに連れていくことも、よくあります。そういった場で、“人としての会話”をすることで、関係性が深まっているのでは?
僕はよく「美容師の前に、“人”として付き合おう」と伝えています。その想いが、先輩から後輩にも、受け継がれているように思いますね。
ー最後に。次のHOT PEPPER Beauty AWARDでも、GOLD Prizeを狙いますか?
もちろんです。マストで取らないといけない。“一番”でないと意味がないと思っています。
おかげさまで、集客はずっと順調。求人にも困っていない。ただ、「教育」に関しては、さらなる高みを目指して取り組んでいきます。もっと強いサロンにしないといけないんで。
取材レポート
オーナーが、スタッフにモノをプレゼントする…。
一般的には、女性のプレゼント選びは難しいとされます。
何より、一人ひとり違うものを選んでいたら、
時間と手間もかかるでしょう。
スタッフのみなさんが、藤山さんからのプレゼントを本気で喜んでくれるのは、
藤山さん自身がとにかくおしゃれで、かつ各人の志向も完璧に理解しているから。
そして、そのウラにある、
藤山さんからの“無償の愛”を感じ取っているからに、ほかなりません。
rostar 【ロスター】
- アクセス
- 北海道札幌市中央区南1条西5丁目16番地
- 創業年
- 2017年
- 店舗数
- 4店舗
- 設備
- セット面8席
- スタッフ数
- スタイリスト6名/アシスタント4名