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第4章これから勝ち残るのは、「個の力」を活かせる企業

「業界の常識を守りながらも、常識を打ち破っていく。
これからも、その2つを大事にしていきたい。」

江口さんは、まだ黎明期といわれる頃からリラクゼーション業界にかかわられてきました。そんな江口さんからみて、10年先の業界はどうなっていると思いますか。

10年後には、業界自体が大きく変化しているのではないでしょうか。現在は企業や組織が力を持っています。しかしこれからは「個人の力」、つまりはその人の持っている技術が「経験資産」として注目されていくと考えます。

アメリカに本社を置いて世界各国で展開する「Airbnb(エアビーアンドビー)」というサービスがありますが、これは戸建でもアパートの1室でも、個人の住まいを都合のいい日に宿泊施設として貸し出すもの。ホストとして登録した個人は遊休資産や知的資産を活用してお小遣い稼ぎができる。いわゆる「スキマ産業」です。ベビーシッターもこのカテゴリーに含まれるでしょう。このような形態がリラクゼーション業界でも生まれ、企業や組織よりも「個人の力」が重要視されていくと思います。

リラクゼーション業界でいう「経験資産をもった個人」とは、セラピスト(施術者)でしょうか。

そうです。企業はセラピストを「スペシャリスト=職人」ととらえて、その技術を「価値のある経験資産」としてもっと評価していくべきです。個人の力を正当に評価し、顧客とつなぐサポートができる企業がこれからは強くなると思います。たとえば「リラク」の店舗も、施術ベッドを貸して、スペシャリストが経験資産を活かせるとか。一方お客さまも、「どの店に」ではなく「誰に」という個人にひもづいていくのではないでしょうか。そうなったとき「リラク」は、場所を提供するプラットフォームへと変化していくかもしれません。独立支援を含め、個人の価値・経験資産をより一層高めていける環境を整えることが、「リラク」の役割だと考えています。

もちろん従来のような雇用形態を望む人もいるでしょう。ですから、「常用雇用」と「個人の資産活用」を両軸で行い、スタッフ一人ひとりに寄り添っていきたいと思います。

従来とはだいぶ異なる企業形態・雇用形態ですね。実現へ向けて、考えていることはありますか。

将来的に個人の経験資産を運用するにあたっては、その基盤を構築しなくてはいけません。それを成し遂げるには先見の明・ITスキルやナレッジが必要です。そうした人材の育成や登用を、今後積極的に考えています。

従来のリラクゼーション業界の常識を守ること、そして一方で、常識を打ち破っていくこと。「リラク」はこの先も、この2つの方針を兼ね備えた企業であり続けたいと思います。

  • 「リラク」スタッフの笑顔であふれる1枚は、2015年に15周年を迎えた記念パーティーの様子

 今回取材で訪れたのは、「リラク」のセラピストが折に触れて実技講習や研修に訪れる「リラクカレッジ」。セラピストのほか、デスクワークに励むスタッフの方もたくさんいらっしゃいました。我々一行が入っていくと、みなさん元気よく「こんにちは」とあいさつをしてくださいます。仕事の手を止めて体をこちらに向けてくれる姿勢と、心からの笑顔。
 「リラク」では、クレドを「一人ひとりが魅力的な人財になるための誓い」と意味づけています。魅力的な人を目指し続けてきたからこそ持てる、圧倒的な人間力。クレドが、みなさん一人ひとりに真から浸透している。それが伝わってくる一場面でした。

取材にうかがった「リラクカレッジ」のミーティングスペースは、明るく寛げるムード。自由に使えるストレッチマシン、施術ベッドが並ぶ研修スペースもある

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