第3章技術も人材もいいとこどり。ボーダレスな理美容とは?
「理容と美容の境い目をとっぱらって、
新しいカルチャーを発信していきたい。」
自分が東京にいるので、メリケンバーバーショップのようなサロンが近くにもあったらいいなと思います。支店を開く予定は?
いずれは出店するつもりだけど、まだその時機じゃない。まずは神戸のメリケンバーバーショップの世界観をしっかりと確立してからっス。いまのメリケンバーバーショップは「僕が思い描く通り」とまではいっていない。髪を切りに来るだけじゃなくって、いろんなやつらが集まって交流する、ソーシャルなハブとして機能する場所にしたいっていうのが理想。だけど「何もないけど気軽に来て」っていっても人は集まらない。カフェバーを併設するとか、何かないとね。それにはいまよりも広い場所と人材が必要。なので、あせらずにそれを実現することが先。そう、「(歌いながら)あせるなよっ、チェリーボーイ!」って感じ?
あとはさっき話したように、メリケンバーバーに来るようなオトコが集まるプラットフォームをオンライン上に構築することも考えています。そのウェブサイトに用意する情報コンテンツがビジネスにつながる可能性もあるし、そういうカッコいいオトコたちの集団に目をつける企業も出てくるかもしれない。それがまた新しいビジネスチャンスを生むと思うから、「オフラインの実店舗」と「オンライン」の両方から攻めていきたいですね。
そうしてエンドユーザー向けのプラットフォームをつくり、それとは別に先ほどの話にあった理美容業界向けのものもつくる。それが実現できたら業界として非常に革新的ですね。
オンライン上ではなく、実店舗の話に戻って・・・
戻りましょっ♪
ありがとうございます(笑) 。理容室ではなく、今後また美容室を展開する構想はありますか?
いわゆる女性向けの美容室は、競合もいっぱいだしマーケットも成熟している。バーバーほど成長の余地がないと思うんですよね。ただうちの美容室に関しては32歳をメインターゲットにした「ブレスボー」と、それより若い子に向けた「ブレスボー ガール」ってブランドがあるけれど、もう少し上の世代を狙った店舗がない状況。なので、その世代を狙った店舗はつくりたい。あとは、年代はブレスボーにかぶるけど、ママ&子どもにフレンドリーな店舗。それと、メリケンバーバーショップのターゲットよりも下の年代の男、20代メンズ向けの店舗もほしいと思ってます。
でも店舗展開に関して一番思っているのは、メリケンバーバーショップのコンセプトでもある「ボーダレスな理美容」を実現したいってこと。理容とか美容とかいう垣根をなくして、技術も人材も全部いいところどりすれば、いろんなターゲットに合った店舗ができる。実現できたらカッコいいでしょ?これは、意地でも成し遂げたいんです。
最近は理容師が美容免許を取る流れもあるんだけど、その理容師たちがどこへ行くか?・・・レディースシェービング市場なんですよね。確かに停滞ぎみの美容業界のカンフル剤として、レディースシェービングってのはアリだと思う。だけど、僕らが押し出していきたいのはバーバーショップなんですよ。これまでにない新しい形のバーバーショップを根付かせて、そこで働くバーバーたちを増やしたい。
理容師も美容師もなり手不足、なんてよく言われてるけど。自分たちや店がカッコよければ、なりたい人は増えるでしょ?だからこれからも、新しいカルチャーを発信していく。この業界を、パーッと派手に明るくしていきたいよね。
どんなに隠しても伝わってきましたよ。本当はとっても照れ屋、だからこそのフランクさであることが。メリケンバーバーショップのターゲットである「魅力的な大人のオトコ」。それをみずから体現していた結野さんです。