イノベーターが
見ている未来
vol.116
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

SHACHU
CEO みやち のりよしさん (age.41)
多色使いのグラデーションが美しい「ユニコーンカラー」発祥のヘアサロンとして注目を集めた「SHACHU(シャチュー)」。一過性のブームで終わらずに、デザインカラーのパイオニアとして不動の地位を築いたみやちのりよしさん。ハイトーンカラーは難しい技術のためクレームが起きやすいとも言われるが、SHACHUが高いリピート率&次回予約を生む秘訣。さらには、みやちさんのスタッフとの向き合い方をうかがった。
・「SHACHU」HP
https://shachuhair.com/
第1章デザインカラーで支持を獲得
「プライドのせいで不幸せになるなら、
そんなものは余裕で捨てるっしょ!」

「SHACHUといえばカラー」と認知されています。なぜ、ここまでの地位を築けたとお考えですか?
ひと言でいうなら、「いたちごっこ」の先に今があるっていう感じです。最初はハイライトとバレイヤージュを結構やっていたんですけど、セミナーなどで技術が広まると他のサロンも追随してくる。今度はピンクやラベンダーとかのハイトーンカラーに力を入れると、それも世間に広まっていく。じゃあ次は、次は…って常にみんなの先を走らなきゃ、という意識が強くあったんですね。そういうことを繰り返した先に、ユニコーンカラーが生まれたというか。
ユニコーンカラーはSNSでもバズって、一気に注目度が高まりましたね。
Instagramでも画像の保存数がワールドワイドですごいなぁとは思うけど、バズったという意識はないですね。それはユニコーンカラーをできる美容師が多いとは言えず、広まっている感覚がないからだと思います。
なるほど。みやちさんは、常に次の手を考えているイメージがあります。
飽きてしまうのもありますが、ルーティンとか現状維持があまり好きではないかもしれません。学校生活みたいに決められた時間枠で動くのも苦手だから、美容師をしているのもあるかな。自由に動きたいんですよ。
カラー特化型の「CS made by SHACHU」をFC展開するにあたって「Agu.」さんと業務提携をした時も、まわりからすごく驚かれたんですけど、自分としては「そんなに驚くことかな?」って。手を取り合って得意分野で助け合えば、美容室オーナーさんのためになって、喜ぶ人が増えます。美容室の倒産率がすごく高くなっているんだから、そうしたほうがいいですよね。
前例にとらわれないスタンスですね。
変なところにプライドを持ったせいで、自分もまわりも不幸せになるなら、そんなプライドは余裕で捨てるっしょ!こだわるべき部分はもちろんこだわりますけど、ムダなことに固執して苦しむよりも、楽しく、笑って生きるほうがいい。
2025年4月、香港セミナーにてみやちさんが手がけたカット&ユニコーンカラー
いたちごっこの先を走る、カラーの先駆者!
圧倒的なリピート率は、どこから生まれる?