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第2章ママさん&休眠美容師が活躍

「ブランクがあっても大丈夫。
そこから求人応募が増えた」

雇用形態は正社員とパートで、そのうちママさんが約8割

先ほど、「教育」に力を入れているとのことでした。

美容師として10年以上のブランクがあった人も約25%いますが、安心して復帰できる「教育カリキュラム」を用意しています。

研修では、すべての技術をマニュアルにして動画化。計4つのフェーズがあり、それぞれゴール設定とプロセスが明確です。新人研修中の2カ月間も、通常の給与をお支払いします。もちろん、残業もありません。

研修2カ月というと、長いほうですよね?

最初の研修が、その後の顧客満足に関わってくるので大事にしています。意識しているのは、どの店舗でも、どのスタッフでも、同じクオリティで受けられること。つまり「標準化」です。

よく言われる「美容師の個性を出す」というのとは、真逆。カラープラスは指名制ではないので、統一されたオペレーションであるべき。そうしないと、チェーン化できないので。

カラー選定システムも、休眠美容師さんの復帰に一役買っているとのこと。こちらは、どのようなものですか?

「カラーアンサー」という自社開発のヘアカラー選定システムで、2024年12月からスタートしました。タブレットにお客さまの希望や髪の状態を入力すると、即座に最適なカラー剤の品番と分量が出る。顧客システムと連動し、「前回と同じ色味で」というオーダーにも対応できます。

材料の使いすぎを防げるので、コストカットにも。本来、カラー剤の選定には熟練した技術と知識が必要ですが、カラーアンサーによって教育にかかるコストも約半分になりました。

経験が浅い、ブランクがあるなど、カラー選定に自信がない美容師さんでも安心して働ける。これは求人でも大きな強みになっています。家庭の事情で引っ越しがあっても、カラーアンサーがあるから、転居先にあるカラープラスで働くことを選択してくれることも。

求人ページも拝見しましたが、非常に恵まれた労働環境です。

2店舗目をオープンした頃、人が採用できず窮地に立たされました。そこで、スタッフのターゲットを定めました。美容師として挑戦したい人ではなく、「家庭との両立を大事にしたい人」。

労働条件も、「完全週休2日・年間休日105日、商業施設の中にある店舗以外は日曜定休(FCは店舗によりお任せ)、16時台に帰れるなど自由なシフト制、残業・終業後のレッスンなし」など、ママさんが働きやすい環境です。あと、ヘアカラーも全スタッフ無料(材料費も不要)で、休みの日に行きたい店舗で予約ができます。

とても手厚いですね。ママさん美容師の割合は?

約8割がママさんです。もし、子どもに急な病気があって休む場合、美容師免許を持つ本部常駐スタッフが代わりに店舗に出て対応します。どうしても調整がつかない場合は、本部から直接お客さまに連絡をして、謝罪し、日にちを変えていただく相談も。

そういった労働環境と教育体制から「美容師としてのブランクがあっても大丈夫」という安心感を持ってもらえるようで、求人応募がとても増えました。

実は、私の友人も美容師でしたが、結婚を機に長年勤めていた美容室を退職しました。一人目の出産後、復帰するのか聞いたところ、「子育てをしながら美容師はできない」と悲しそうに返され…。そのことも、「ママさん美容師が働きやすい環境をつくる」という原点になっています。

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