お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
スタイリスト個々の得意な技術を極め、
お客さま満足度・リピート率を向上。
bico seam 【ビコ シーム】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 北海道エリア GOLD Prize 受賞
2018年5月に開業。たった3人でスタートし、1年半でGOLD Prize初受賞に至った秘訣を、店長のタテオカさんに伺いました。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000417753/CONCEPT
美容で気分を上げる、がコンセプト。
個性の違うスタイリストが、それぞれのセルフブランディングに意識を向け技術の上達、発信を図るサロン。
20代~30代のナチュラルな美しさを求める方に好評。インナーカラーなど、日常に溶け込むさりげないおしゃれを楽しむスタイルを提案している。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
各スタイリストの得意技術ごとに分業し、リピート率を向上。
担当営業との綿密な打ち合わせと毎月の振り返り。
お客さまに満足いただける空間の追求。
各スタイリストの得意技術ごとに分業し、リピート率を向上。
メンズカット/カラーリング/デザインカラー/ショートカット、などそれぞれのスタイリストが得意な施術を前面に打ち出し、個人をブランディング。
HOT PEPPER Beautyのこだわりページ内でも各個人の得意施術・持ち味を紹介し、「このスタイルなら気軽に私をご指名ください」と促すことで、現在は新規のお客さまでも約半数は初回から指名をされるとか。
これにより、自身の得意な技術を提供できるためお客さまの満足度も高く、格段にリピート率が高くなったほか、さらに技術を磨くことにもつながっている。
「bico seamに行けば、必ずそのスタイルが得意なスタイリストがいる」といったスペシャリスト集団であることが、お店のウリとなっている。
※2020年9月時点で「こだわりページ」は一部をコロナ対策の情報へ変更しています。
担当営業との綿密な打ち合わせと毎月の振り返り。
HOT PEPPER Beautyでより多くのお客さまに来店いただくため、毎月変化を加えては、翌月どうだったのか振り返りを実施。その際に参考にしているのは、「マーケット担当者」としての営業担当の意見だという。
「僕らは施術のプロですけど、営業担当の方は集客のプロなので。その目線で意見をもらっています。」とタテオカさん。
例えば「特集の写真を変えてみる」「スタイルの見せ方を変えてみる」「検索ワード上位になったメニューを取り入れてみる」「メニュー・クーポン欄の書き方を変えてみる」など、加えた変化がどのようにPVや予約数に現れたのかを、都度きちんと判断している。
特にオープン時の価格帯から変更をした際には、「お客さまへの伝わり方」について議論を重ねたという。
日々の絶え間ないアップデートと、その振り返りが多くのお客さまに来店していただけるお店に成長する秘訣のようだ。
お客さまに満足いただける空間の追求。
ホスピタリティを高める取り組みとして、季節によってドリンクを変えたり、本格派のお菓子を提供するなどのこだわりも。(現在は新型コロナウイルス感染防止のため、ドリンクのみ紙パックでの提供)
その他、座席の位置もオープン当初の横並びから、互いの顔が見えないようにランダムな配置に変更するなど、居心地のよい空間となるよう試行錯誤。現在は、コロナ禍によるパーソナルスペースのニーズを受け、全席半個室空間に改造するなど、オープンわずか2年ほどで、3度の変化を遂げている。
お客さまのニーズを捉え、「また来たい」と思ってもらえるポイントをたくさん作ることを心がけている。
店長インタビュー
~HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 GOLD Prizeを受賞して~
タテオカ リョウさん
北海道の専門学校を卒業後、東京のサロンを2店舗経験。北海道に戻り現在のbicoグループに入社。
10月1日からは、新店bico hibiに異動。新店では「お客さまのリアル」を追求し、お客さまの持つさまざまな癖や髪質に寄り添う全く新しいヘアサロン(詳細はまだ秘密)にチャレンジする予定。
GOLD Prize受賞について
ーHOT PEPPER Beauty AWARD受賞は目指していたのでしょうか?
はい。2月の時点でランキングレポートで3~4位だったので、GOLDを狙える位置にいるんじゃないかと。
そこからスタッフとGOLDを目指そうという話になりました。
ー具体的にどのようなことをされたのですか?
まず、店舗の目標ですね。このブロックでGOLDを受賞するには、いくら売上が必要なのか目安を立て、それを目標としました。
また、スタッフ個人にも目標を持たせました。
もちろん達成しなかったからといってペナルティがあるわけではなかったんですが、達成しないと悔しいので、各個人を奮い立たせる意味で効果的だったと思います
―そして、念願のGOLD受賞になったわけですが。
1年半前にはたった3人で始めたお店がGOLDというのは、すごく感慨深いですね。 今はスタッフも増え、にぎやかなサロンになってきています。
サロン内のオペレーション
ースタイリストさんが増えていくにあたって、サロンの運営で変更した点はありますか?
やはり個人がLINEやInstagramで予約を取っているケースもあったのですが、それはHOT PEPPER Beauty経由に変更してもらいました。 どうしても、それをサロンボード(予約台帳)に書き写すという手間がありますし、バッティングしたりするリスクもありますので。
-お客さまからは、LINEのままがいい、などといったお声はなかったのですか?
HOT PEPPER Beauty経由だとポイントもたまるのでお得ですし、なにより、他の経路だと、「希望の日時」や「メニュー」など何度かやり取りのストロークが必要になるんですよね。
結果、希望日時が空いてないとまた連絡しないといけないですし。
それが、ネット予約なら、「◎」がついている時間に予約するだけなので、お客さまからも楽になったと言っていただけています。
仲の良さが伝わるアットホーム空間
ー個人の持ち味・技術力を極める、と聞くと、個々が独立されている印象を持ちますが、実際はスタッフさん同士すごく仲が良いそうですね。
はい、スタッフ達との意見交換は一日中、上下関係一切なくフラットに行っています。
朝礼とか夕礼だと、その場で感じた違和感を伝え損ねたりする場合もあると思いますが、気になったことがあった瞬間にその場で都度解消するようにしています。
うちはカラーブースが比較的広めでスタイル面とは少し離れているので、そこでコミュニケーションをとることが多いですね。
ーお店のスタッフさんの雰囲気ってお客さまにも伝わりますよね。
そうですね。仲が良いことがうちの強みでもあると思うので、サロンページの目立つ場所にも、スタッフの集合写真を載せていたり、ブログや、個人のSNSとも連動し、サロンの雰囲気を伝えています。
ー今後はお客さまにとってどんなサロンを目指していきますか?
今まではカスタマー目線になって、いかにサロンを知ってもらえるか、お客さまに来ていただけるかという部分に力を入れてきましたが、今後はよりクリエイティブな面だったり、技術面などの発信を高めていって、「このサロンに行っている」「このスタイリストに担当してもらっている」とお客さまに誇りに思ってもらえるような存在になっていってほしいなと思っています。
僕は新店に異動するんですが、任せるメンバーたちがきっと新たな価値を作っていってくれるだろうなと期待しています。
取材レポート
サロンの営業時間は10:00~18:00、週休2日制、さらには、ジュニアスタイリストの練習時間も20時まで残業代が出るというbicoさん。「長く働ける環境を目指した」というサロンは、従業員満足度はもちろん、それがお客さま満足度に直結する好循環を生んでいました。 今後は新店立ち上げのため異動し、新たなチャレンジをするというタテオカさん。 「まだ内緒です」と言いながらも少しだけ教えてくれた構想に、私までワクワクしてしまいました。 美容業界に新たな旋風をもたらす日も近いかもしれません。
bico seam 【ビコ シーム】
- アクセス
- 地下鉄大通駅から徒歩3分/すすきの駅から徒歩2分
- 創業年
- 2018年5月
- 店舗数
- 1店舗(系列店4店舗)
- 設備
- セット面9席
- スタッフ数
- 11名(スタイリスト5/アシスタント6)