ヘアサロン領域
2013.08.26
高知県で現在8店舗を展開するRT HAIR CREATION。今年40周年をむかえる同社では、初のトータルビューティサロン「ヴィヴィアン・ロッソ」を開店し、新たなステージにむかっています。今回の取材ではオープンを控え最終調整中の新サロンにお邪魔し、地域NO.1サロンであり続けるRTの強さについて伺いました。
PROFILE
山本 晋爾
1966年8月岡山県生まれ。1982年、ロイヤルたかぎ美容室(現RT HAIR CREATION)入社。店長、ディレクターを経て、2000年株式会社RT代表取締役社長に就任。女性美容師の雇用環境の改善に力を入れ、組織拡大の実現に向け取り組んでいる。現在、グループ合計11店舗、スタッフ数約105名。
|第1章|RT HAIR CREATION という サロン名にこめられた想い
野嶋 今日はヴィヴィアン・ロッソがオープン直前という、緊張感のある場にお邪魔しました。お忙しい時期にありがとうございます。見学させていただきましたが、とても広いサロンですね。セット面は何面ですか?
山本 セット面は20面です。ヘアのスペースだけで言うと70坪程度なので、そこまで広くはないのですが、ネイル、アイ、フェイシャル、店販スペースまで入れると、おそらく四国で一番大きなサロンになるかと思います。
野嶋 後ほど、こちらのサロンのコンセプトも是非聞かせてください。山本さんは、RTの社長に就任されてから何年たつのですか?
山本 15年になりますか。当時のスタッフ数は40人もいなかったと思います。そのころは僕もプレイングマネージャーでしたね。最初のうちは、どうやって目線を経営側に変えていくかというのが自分自身の課題でした。ハサミを置いたのは5年前です。
野嶋 代表になられてから、どんなことに取り組まれたのですか?
山本 うちは今年40周年なのですが、30周年のときにサロン名を「ROYAL TAKAGI」から「RT HAIR CREATION」に変え、株式会社化したいと提案しました。
野嶋 それは大きな決断でしたね。
山本 そうですね。でも、高木(現会長)もすぐに賛同してくれたんです。同時に株も譲渡という形をとり、現在RTでは5名の役員が会社の株を持っています。個人サロンではなく、名実ともに、スタッフみんなの会社にしていこうという想いで再スタートした瞬間でした。
野嶋 そのような背景があったのですね。
山本 それから10年がたちまして、今年は40周年ですので、50周年に向けて新しい扉を開ける年という意味あいで、年間のテーマを「NEXT DOOR」にしました。これが、その中期計画を示したRTの未来予想図です。
野嶋 これはおもしろいですね。ビジュアルと一緒に目標数字があるんですね。
山本 10年後には10法人10社長。女性社長を誕生させようとか。
野嶋 5年以内に県外に進出。10年以内にアジアに進出……。海外出店の予定も書かれていますね。
山本 これは、スタッフにどうしても台湾で働きたいという子がいまして。人気アーティストのヘアメイクをしたいんですって(笑)。その子はその目標のために、毎週東京に通ってメイクの勉強をしているんですよ。
野嶋 このように、目で見える形で具体的な目標が明示されていると、わかりやすいですし、そのスタッフさんのように実現に向けた取り組みが始まっていいですね。
山本 そうなんです。数字ばかりの目標って、作った本人はいいのですが、何のための目標か、忘れてしまいがちだと思うんです。だからみんなでわくわくしながら共有できるものを作りました。