お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
「最新の技術を、新鮮なまま地方でも」。
洗練された空間と技術力が自慢のサロン
SMITH
HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 中国エリア GOLD Prize 受賞
2017年に表参道の有名店勤務経験を持つオーナーが帰郷し、地元米子で開業。オープンからまたたく間に中国地方随一の知名度を誇るサロンに成長し、現在ではTVや雑誌など数々の取材で取り上げられています。HOT PEPPER Beauty AWARDでも2年連続GOLD Prizeを受賞した秘訣を、オーナーの河上さんに伺います。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000385215/CONCEPT
コンセプトは『WE HAVE COLOR』
お客さまもスタッフも、人はそれぞれカラー=個性を持っている。
たくさんのカラーをもった職人が、お客さま1人ひとりの色を引出し一緒になってカラーをつくる、そんな存在を目指しているというSMITH。
職人という言葉にふさわしく、スタッフそれぞれが得意な技術を極め、その技術力が口コミを呼ぶ、専門性の高いサロンです。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
気分が上がる、洗練されたこだわりの空間
インカムで即情報連携し、お客さま満足を高くキープ
感度高く取り入れる最新技術と細分化クーポン
気分が上がる、洗練されたこだわりの空間
米子のメイン通り沿いにひときわ目を引く外観。そしてサロンに一歩足を踏み入れると広がる、一見カフェかと見間違うかのような洗練されたオシャレな空間がサロンの最もこだわったポイントだ。
鳥取にいながら、東京のおしゃれスポットにきたかのような特別感を味わえる。そんな想いで内装にも徹底的にこだわったというサロンは、「SMITHに行くからおしゃれをしていこう」、というお客さまもいるほど、SMITHに通う大きな動機となっている。
店内では、居心地の良さにもこだわりが。
ドリンクは二十数種類から選べるという紅茶をはじめ、ジュースや梅昆布茶など種類も豊富に取り揃え、カフェさながら。また、本格的な空調コントロールの機材を導入し、ヘアサロン特有のパーマやカラー剤の匂いのしないアロマ香る空間にするなど、空間演出と居心地の良さには徹底的にこだわっている。
インカムで即情報連携し、お客さま満足を高くキープ
SMITHではお客さまの様子は全員が即時情報を連携。
その際にかかせないのが、インカムだという。
以前は直接担当スタッフに声がけをしていたが、スタッフの人数が増え、サロンの規模も大きくなりそれが困難となったため、導入を決めたのだとか。
インカムでは、常に「○○さん(お客さま)は頭皮が染みやすいのでオイルを」「飲み物空いてない?」といった具体的な指示が飛び、何かあった場合でもすかさずスタッフ同士でフォロー。紹介が増えるごとに増加したというオトナ女性世代のお客さまにも、きめ細かいケアをオーナーの河上さん自ら伝授しているそう。
インカムで気づいた瞬間に解決ができることによって、スタッフの指導などももれなくできるうえ、お客さまの満足度も高くキープ。
その結果、ホットペッパービューティーの口コミでも、評価が1や2(5段階評価)などの悪い口コミはほとんど入ったことがないという。
感度高く取り入れる最新技術と細分化クーポン
「最新の技術を、新鮮なまま地方でも」という想いのもと、スタッフ全員が感度高く最新の情報を収集。
カラー剤やトリートメントなど、新しい商材を見つけては即取り寄せしサロンスタッフみんなで使用感をチェック。良ければすぐにメニュー化している。
また、技術についてもメーカーやディーラーを招き、全員で講習を受け技術習得。ここから他店と違うポイントは、全員その技術を習得はするものの、その際に適性や趣向などからメイン担当者を決め、その後はメイン担当者を中心に施術予約を受けるという。
例えば「★諸田指名★ カット+ソフトツイストマッシュパーマ」「★佐藤指名★ アイロンで作るソフトツイスト風マッシュカット」など、具体的な『ヘアスタイル』限定クーポンを担当者名付きで打ち出すことで、お客さまははやりのヘアスタイルを迷わず予約でき、かつスタッフの技術向上・ブランディングにもつながっている。
オーナーインタビュー
~HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 GOLDPrizeを受賞して~
河上 彰利 さん
鳥取県出身。関西美容専門学校を卒業後、表参道を中心に都内に展開する有名サロンPEEK-A-BOOに入社。その後、今後美容業界には働き方の多様化が必要になると感じ、業務委託形態やフランチャイズ制度など経営を学ぶためリーディングカンパニーであるAUBE HAIRに入社。エリアマネージャーを務めたのち帰郷し、SMITHを開業。2020年2月には店舗を拡大し、約2倍の席数、キッズスペース付き個室なども完備するサロンへリニューアル。
ホットペッパービューティーのこだわりポイント
ー集客を増やすうえで、ホットペッパービューティーのどんな点を工夫するのが最も効果的と思いますか?
まずはファーストビューですね。サロントップの最初に目に入る上部の部分は、サロンの雰囲気やスタイルのイメージ写真など、都会的な雰囲気やクオリティの高さが伝わるように写真をチョイスしています。
逆に、ほかのスタイル欄などは基本的にはお客さまの写真ばかり載せています。施術後にお客さまの写真をスマホで撮影してアップしているのですが、サロンモデルの写真が並んでいるようなサロンだとなんとなく現実味がないというか…。リアルなお客さまの写真を載せることで、自分と重ね合わせてイメージしてもらえたり、身近に感じてもらうことが狙いです。
-先ほど伺った、具体的なヘアスタイル名のクーポンも斬新ですね。普通は「メンズカット」だけだったりしますが…。
はい。うちはそれぞれのヘアスタイルの職人がいるので。僕だとショートが得意だったりしますが今後は、ショートの中でも「ハンサムショート」とか、もっと細分化して出していきたいなと思っています。
ー「職人」という言葉がとても印象的ですね
「SMITH」という店名は、英語で鍛冶職人とか製造人という意味からとっています。
専門性の高いプロフェッショナルな人材をそろえる集団でありたい、という意味を込めて付けました。
それが、新技術を導入したときにメイン担当を決める、というお店の方針にもつながっています。
AWARD受賞後の変化
ーAWARDは2連覇ですが、受賞後の変化などはあったのでしょうか。
はい、印象的なのは他県からのお客さまや紹介が増えたことですね。
中国地方で1位、というのがやはりインパクトがあるらしく、口コミが広がっています。
他県からのお客さま比率は、現在2割程度いると思います。
サロンのアクセス欄も「東京から飛行機で1時間!日帰りOK!」と、半分ユーモアも交え書いているんですが、それもお客さまの印象に残りやすいポイントになってるのかなと思います。
ー今や知名度は中国地方随一!雑誌に取り上げられたり、SNSなどの発信もすごく力を入れられていますね。
SNSは店舗のページはもちろん、個人でもやっていますし、雑誌に取り上げられたときには本屋さんにその紹介POPを作っておいてもらったり。地道なこともやっています。
「SMITHに行けば、最新技術を受けられる」というところをきちんと発信していけたらと。
ーちなみに…最新商材をたくさん導入する際に、在庫を抱えるリスクもあると思うのですが…
全員で試して、本当にいい商材だと思って導入しているので、売れ残るということはほとんどないですね。
ただ、店販に対しては、ガンガン売り込む、というよりは「ユニクロくらいの接客」を心がけてまして。
カットしながら商材の話をされ、シャンプー台でも言われ、という状態だとお客さまも嫌になってしまいますので、使用した商材のご紹介くらいにとどめたり、聞かれたらきちんと説明できるようにはしています。
店販購入は信頼関係だと思っているので、その点は気を付けていますね。
今後について
ー今後サロンはお客さまにとって、どのような存在になっていきたいですか?
SMITHに行けばおしゃれになれる。髪を切るならSMITH、といった、存在になっていきたいと思いますし、同時にお店だけでなく、ショートカットならSMITHの〇〇さん、デザインカラーならSMITHの〇〇さん、というように、担当者の名前までイメージしてもらえるような存在になっていけたらと思っています。そのためには、技術力がもちろん大事ですので、今後は技術留学も積極的に取り入れていきたいなと。
実はすでに今、大阪のストレートパーマの第一人者の方のサロンに1人、技術留学をしてもらっています。
このような技術留学や弟子入りの制度も、今後はどんどん取り入れていきたいと思っています。
取材レポート
米子のメイン通りにありながら、SMITHがオープンする前は、何度もお店が変わるという「いわくつき物件(笑)」だったというサロン。
そんな噂をはねのけ、現在ではもともと借りていたエリアだけでなく反対側のエリアも拡張し、約2倍の広さでリニューアルオープンを果たしたのだとか。
今年からは広い店内・個室を活かし、ネイル・まつげ、そして年末からは脱毛も始められるとのたことで、鳥取のおしゃれ発信地としてこれからも目が離せなさそうです。
SMITH
- アクセス
- 米子市米原
- 創業年
- 2017年
- 店舗数
- 1店舗
- 設備
- セット面15席
- スタッフ数
- 10名(スタイリスト7名/アシスタント3名)