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受賞サロンのカギ 受賞サロンのカギ

お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。

次回のスタイル提案とともに、
次回予約クーポンまでその場で確定。

LAGOON ALIVE【ラグーン アライブ】

HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 東北エリア GOLD Prize 受賞

3~5席

2018年10 月オープン。大通り沿いでブリーチに特化したサロン「LAGOON」、ヘッドスパ・髪質改善メニューを中心にオトナ女性向けの「LEAD by LAGOON」に続き、初めて郊外に出店となる「LAGOON ALIVE【ラグーン アライブ】」。チャレンジだったという郊外出店で、2年目にはGOLD Prizeを受賞した秘訣を代表の西舘さんに伺いました。

https://beauty.hotpepper.jp/slnH000430301/

CONCEPT

郊外だからこそ、コンセプトを固めた特化型集客をするのではなく、さまざまなニーズに対応できる人材を集めたというLAGOON ALIVE【ラグーン アライブ】。美容師=どのようなニーズにも対応、という従来のイメージは当たり前としておさえるものの、それぞれのスタイリストが得意な施術を持ち、得意なスタイルに特化し強みを発揮できるサロンを目指している。

INITIATIVES

AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み

01.

施術時間短縮をかなえる、週1回のチェックシステム。

02.

次回提案とともに、次回予約クーポンまでその場で確定。

03.

ホットペッパービューティーページの更新は個人目標を設定し、頑張りを均一化。

01.

施術時間短縮をかなえる、週1回のチェックシステム。

オープンし2年目の頃、スタッフからの「AWARDでGOLD Prizeを受賞したい」との声をきっかけに、GOLDを獲るにはどうすればよいか話し合いがもたれた。そこで挙がった案の一つが「施術時間の短縮」。
各メニューを平均して30分ほど短縮、カット+カラーといった基本メニューも90分サイクルに統一した。
最初はスタッフの中に不安の声もあったというが、「サロンのスタイルの型」をマニュアル化し、スムーズに施術できる方法をサロン内で共有。各自、自分自身の課題点に向き合い、どこに無駄があるのか徹底的にチェックをし、時間の短縮化に努めたという。
さらには、毎週サロン内でチェック日を設け、「前髪のブローの日」「XXブラシの使い方の日」など、施術を細かく細分化し、無駄なく時間内にスムーズに対応ができるかどうか、細かいチェックを実施している。

02.

次回提案とともに、次回予約クーポンまでその場で確定。

LAGOON ALIVEの施術後、よくみられるのが「スタイリストが自分のスマホから次回来店時に最適なクーポンをご案内する」という行動だ。というのも、店舗のクーポン欄には、「普段仕事をしている人におすすめのデザインカラー」「はっきり色を出したい方用デザインカラー」など、お客さまの「こうなりたい」というイメージを細かく分割した100を超えるクーポンが並ぶため、その中から一番最適なものを提案してあげるのだという。
さらに、何をおすすめしたのかはサロンボードの「次回予約メモ」にしっかり記録。
お客さまの予約のしやすさだけでなく、今後も見据えた次回スタイル提案をすることで、「次回はこういう髪型に」といった次回来店までのワクワク感を継続できている秘訣なのかもしれない。

03.

ホットペッパービューティーページの更新は個人目標を設定し、頑張りを均一化。

「スタイルアップ数」、「ブログアップ数」、「口コミ件数」など、ホットペッパービューティーの更新は個人目標を決め、数値を見える化。達成すると個人に達成金の支給もあるという。
この個人目標設定の背景には、「集客に対して頑張っている人と頑張っていない人の差を作りたくなかった」という西舘さんの経験からくる思いが。みんなで頑張って、みんなで集客をする、という意識がサロン内の意識を高く保ち、不満を減らすことにつながっているようだ。
中でも、特に力を入れているのが「スタイル写真」。
毎月きちんと自作のスタイルをアップすることは自分自身の技術力の証明にもなるため、最新の技術を勉強しようとする意欲も向上し、技術力も磨かれ、お客さまへ自信をもってご提案もできるように。
人気店や人気スタイルの写真をチェックし、構図や光の取り入れ方を研究したりもするという。
撮影頻度が減ったサロンも増えている中で、真摯に撮影に取り組む姿勢が技術力を支えている。

代表インタビュー

~HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 GOLD Prizeを受賞して~

西舘 彦毅さん

盛岡市出身。北日本ヘア・スタイリストカレッジを卒業後、横浜のサロンで13年務めたのち、帰郷しサロンを開業。「美容は本当に素晴らしい仕事にもかかわらず、それを伝えきれない会社が多く、美容師を途中で諦めてしまう人も多い。成長できる環境や、安心して美容人生を歩める環境を作りたい。」という強い想いで運営をしているサロンには、美容サロンに就職したものの、続けることに困難を感じていた人や、一度は美容師をやめてしまった人などが再度希望を持てる場所となっている。

ホットペッパービューティー更新のコツと単価アップの秘訣

ーホットペッパービューティーの更新について、他にこだわっているポイントを教えてください!

ブログを複数投稿する際には、「UPアイコン」や「新着ブログ」などで視覚的に印象付けをするため、同時間帯に投稿はせず、時間をあけるなどしています。 口コミも、リピーターのお客さまであっても投稿のお声がけは怠らない、という基本はもちろん、もしよくない内容の口コミが入ってしまった場合には、サロン内で全員で共有。即改善をしています。 悪い口コミが入ることもまれにありますが(悪い口コミが入った場合でも)スタッフは適当にやったんじゃなくて、一生懸命やった結果だということを信じていますので。一生懸命やった結果、悪い口コミが入ってしまうことはしょうがないことなので、次に生かせばいいと思っています。

ーご来店後の単価アップをされるお客さまが多いとのことですが、秘訣は?

そもそも、サロンの価格帯は戦略的にエリアの中央価格帯にしています。「ゴルディロックス効果」と言って、三段階の選択肢があるときに、人は真ん中の選択肢を選びやすい傾向があるという心理的効果です。 ただ、カウンセリングをしている中で、普段なかなか言えないお客さまのニーズをなるべく引き出すようにしているので、結果的に単価が高いメニューに変更される割合がすごく高いです。 それができているのは、スタッフが「どんな仕上がりの違いや効果があるのか」を明確に説明できていることと、お客さまが気になっていることに対して、きちんと向き合って提案できているからこそだと思っています。

ー男性のお客さまは特に、単価アップなど苦労されているサロンが多いと聞きますが…

はい、やはりうちも男性のお客さまは「いつもと同じで」や、「おまかせ」といった方が多いです。 うちには「メンズカット」と「ショートカット」が得意なスタイリストがいるんですが、だいたい男性や短い髪の女性の方だと1カ月周期が多いので、マンネリにならないように必ず少し変わった提案をするようにしています。 具体的には、「ショートの後頭部の丸み」「くびれ部分」を少し変えると印象が変わりますよ、といったご提案や、「最近のマッシュは後ろのボリュームが少し高めなのがトレンドですよ」といった感じです。 同じような髪型でも常に新しい印象を持ってもらえるよう、努力しています。

従業員満足度をキープする方法

ーLAGOONグループは今はヘアサロンが3店舗かと思いますが、スタッフさんはサロンを固定していなかったり、複数掛け持ちされていたりしますね?

はい。もちろん、スタッフ個人のスキルや志向性などからよりあった客層や環境に、ということで店舗移動してもらうこともあったりしますが、一部戦略的な部分もあり。 例えば、スタッフ同士の相性など、それぞれのスタッフが自分らしさを最大限発揮できる環境を作りたいと考え、移動などをしてもらっています。 複数掛け持ちをする際にはメリットもあって、客層やサロンの雰囲気など全く違う環境で自分自身の接客を高める経験にもつながりますし、まだ指名するスタイリストが見つけられない、というお客さまの新たな窓口にもなれたりします。

ーたしかにかなり鍛えられそうですね…。でもお客さまから不満はないのでしょうか?

もちろん、(予約できる日が半分しかない、など)不満は0にはできないかもしれないですが、スタッフの満足度をキープすることや、スタッフの成長を大事にしていきたいと考えています。 「スタッフ満足」に対する取り組みは、こういった移動など以外にも、もちろん福利厚生の改善など、さまざま行ってきています。よりスタッフ満足度を上げるような取り組みを今後も考えていけたらと思っています。

AWARD GOLD Prizeを受賞して

ーAWARD受賞はスタッフの方から獲りたいとの声が出たとは…すごく意欲的なスタッフさんですね。

今年もコロナによる影響はありましたが、去年の自分たちの売上を超えられるよう、自分の記録に挑戦したいと思ってくれています。そのために、なるべく指名のお客さまで予約を埋められるように、お客さまには事前にご予約をいただくよう促したりしています。 それ以外には、先ほども話に出たように、お客さまを飽きさせないように毎月きちんとご提案をしたり、常にトレンド情報を自分自身で勉強して、アップデートしていくこと、などですかね。

ー今後はどのようなサロンになっていきたいですか?

もともとトータルビューティーサロンを作ろうと思ってスタートし、今はもうネイルやアイラッシュ・エステをスタートすることができました。今後は、来年の春にはメンズエステ、パーソナルジム、ペットサロンなどの店舗展開を考えています。 ヘアサロンも県外に展開できたらと。 お客さまのライフスタイルをトータルでお手伝いできるような存在でありたいな、と思いますし、オーナーとしては、今の時代美容師だけだと厳しくなっている部分もあるので、スタッフ満足とお客さま満足度、他社に対する付加価値拡大という意味でも他業種店舗展開は必須だと考えています。

取材レポート

今回の取材では、オーナーの西舘さんだけでなく複数スタッフさんも同席してくれたのですが、みなさんの目の輝きや意欲が終始感じられ、「美容を一度あきらめようとした人や苦労人が多い」という前情報からはとても想像がつかないほどでした。 「成長できる環境や、安心して美容人生を歩める環境を作りたい。」という想いの通り、様々なことにチャレンジを続ける西舘さん。今後も美容にとどまらず、広い分野でLAGOONの名前が有名になりそうです。

SALON DATA

LAGOON ALIVE【ラグーン アライブ】

アクセス
前潟イオンから盛岡駅方面へ徒歩5分
創業年
2018年
店舗数
4店舗(ヘアサロン3店舗、エステサロン1店舗)
設備
セット面5面
スタッフ数
8名(スタイリスト5名/アシスタント3名)
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000430301/
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