お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
自己評価・他者評価のすり合わせで
ギャップを解消。モチベーションアップに。
Shanti hiragishi【シャンティー ヒラギシ】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2021 北海道エリア GOLD Prize 受賞
2016年創業。2年連続GOLD Prizeを受賞された秘訣を店長の鷲田さんに伺います。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000353314/CONCEPT
ゆったりとした空間でくつろいでいただきたい、という想いから作られた店内は、待合室だけでも25坪もあるという広々空間。高級感のある石張り壁やヨーロッパ調のこだわりのインテリアなど、非日常感を味わえるサロンです。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
スタッフの自主性に任せスピード感を重視したメニュー導入。
ヘアサロンでは稀な「自己評価・他者評価制度」を導入。
顧客満足を追求し続ける店内設備。
スタッフの自主性に任せスピード感を重視したメニュー導入。
Shanti hiragishiのクーポン欄には幅広いバリエーションのメニューが並ぶ。
そのほとんどはスタッフが自主的に「取り入れたい」といったものだという。
例えば、「最近流行っているバレイヤージュやハイライト」などの施術メニューはもちろん、新しい商材なども、流行を逃さないために随時スタッフが声を上げ、それを店長やオーナーで素早くジャッジをするのだそう。
また、各クーポンの予約数を定期的にチェック。あまり予約が入らないのであれば、何か改善できそうか相談。改善が難しそうであればクーポンを消す・新たなメニューに変えるなど、クーポンの予約状況から時流を敏感に判断している。
ヘアサロンでは稀な「自己評価・他者評価制度」を導入。
ヘアサロンでは「売上」や「指名」といった数字のみを評価対象にしがちだが、Shantiでは3年前から、「自己評価と他者(店長やオーナー)評価」のフィードバックを定期的に実施。
この制度を導入した背景には、『人に(あなたはこうだ、と)押し付けられた言葉は響かない』というオーナー自身の経験があるそうで、自分自身の評価と相手の評価のズレによる「自分が理解していなかった弱みの発見」や、本質的な相互理解が可能に。働く上でのモチベーションの管理や、コミュニケーションの円滑化に繋がっている。
顧客満足を追求し続ける店内設備。
お客さまに喜んでいただけるようにするにはどうすればいいのか、を考え続けた結果、駐車場やキッズスペース、喫煙所完備はもちろん、現在では施術中も快適に過ごしていただけるよう各席にNetflixが見られるTVも設置。
設備にはとことんこだわっているという。
「今考えうる最適なものはすべて導入済みです。もし他にもいいなと思ったら即取り入れます」とオーナーの村上さん。
お客さまの満足度を高める追及はまだまだ続いていきそうだ。
店長インタビュー
~HOT PEPPER Beauty AWARD 2021 GOLD Prizeを受賞して~
鷲田 真央さん
江別出身、北海道理容美容専門学校卒業。道内大手のサロンで7年就業ののちShantiに転職。
レングスの長さ問わずカットを得意とするほか、さまざまな技術に対応できるバリエーションの広さで、特にくせ毛への提案に定評あり。
試行錯誤し誕生した評価制度
ー自己評価・他者評価制度は、いわゆる会社員にはなじみがありますが、ヘアサロンでは珍しいのではないでしょうか…?
はい。もともとはオーナーが自分がされて嫌だった、という経験から始まっているのですが、何かミスがあったり、お客さまとのコミュニケーションがうまくいかなかったときに店長や先輩から「こうだからだめなんだよ」「あなたはこういうところがある」など一方的に言われても、納得できないようなことも多かったなと。
自分自身が「何が良くなかったのか」を理解していないと、変わりようがないと思うんです。
なので、自分の評価と第三者の評価がずれていないのか、まず理解してもらうことからスタートします。
ーすごく納得感あります…!この方法はどうやって思いついたのでしょうか?
PDCAの回し方、などサロン運営をどう円滑にしていくかいろいろ勉強もしましたし、試行錯誤もしました(笑)。
実は最初は、一般企業がよく導入されているような「5段階評価」などもやってみたりもしたんです。
でも、この5段階でデータ提示されたところで、伝わり切らないものがあるな、と思い今のスタイルに落ち着きました。
ーフィードバックでは、どのような話をされるのでしょうか?
例えば指名予約率や再来率があまりよくない、といった時には「〇〇に対してどう思う?」「どうしていきたい?」など、スタッフの話をまず聞くようにしています。「ここがよくない」といったような一方的な話はしませんね。
あと、気を付けているのは「評価をする側」となると横柄になってしまいがちなので、そうならないように、というのはオーナーからも話がありました。
モチベーション維持の方法
ー大人数サロンとなると、スタッフさんのモチベーション管理が難しそうなイメージがありますが…
基本的に「上手な子がお手本になる」スタイルが多いです。
例えば、撮影や技術など、上手な子に講習会をお願いして、みんなに伝授してもらうことで、サロン全体のスキルアップに繋がったり。スタッフ同士でも聞きづらいこともあるようなので、売上がいい子と伸び悩んでいる子を一緒にごはんに誘って、相談のきっかけを作る、といったこともやったりします。
ーホットペッパービューティーのブログやスタイルなどの更新はどのようにされているのですか?
やっぱり積極的にする子としない子が出てしまうと不満に繋がってしまうので、当番制にしています。 そこでも、「スタイルのPV、上位に来てるね!」など、ちょっとしたことでも意識して褒めるようにしています。
さらなるブランディングの向上
―最近19席から22席にさらに増席されたそうですね?
はい、AWARDのSILVER Prizeを受賞した時も少し集客が増えた感じはあったのですが、GOLDでさらに集客は上がった気がします。一時期予約がしにくい状況にもなっていたので、増席自体もしたのですが、そのタイミングでスタッフには「1週間先まで予約が入るサロンを目指そう」という話をしたんです。せっかくホットペッパービューティーでは先々まで予約できるんだからしっかり活用してほしいと。
そこからは、お客さまに早めに予約をしていただけるよう努力する姿勢も見られるようになって。今では先々の予約が埋まるようになってきました。
早めに予約が埋まることで、スタッフも自分の休みが決めやすくなるというメリットにつながっています。
ー今後の目標を教えてください。
他4店舗の系列店もすべてSILVER Prizeが取れるように、そしてhiragishiは全国10位以内!を目指して頑張っていきたいと思っています。札幌だから全国は無理でしょ、といった固定概念を崩したいですね。
また、大型店なので、まだまだスタッフは増やしていきたいんです。それが結果的に店舗展開にもつながっていきますしね。あと10人は採用しても大丈夫なくらい。大募集中です(笑)。
取材レポート
大人数サロンでも、スタッフさんとのコミュニケーションの細やかさに驚かされる取材でしたが、 その秘訣を尋ねると「いえいえ、スタッフに『髪切った?』『切ってないです!』と怒られることだってしょっちゅうですよ」とおどけてお話いただきました。その自然体な感じこそが、日々の会話の引き出しや、モチベーション維持、自主性の向上に繋がっているのではないでしょうか。
Shanti hiragishi【シャンティー ヒラギシ】
- アクセス
- 地下鉄南北線『平岸駅』から徒歩6分/『南平岸駅』から徒歩5分
- 創業年
- 2016年7月
- 店舗数
- 5店舗
- 設備
- セット面22席
- スタッフ数
- スタイリスト16名