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【開業編】STEP2<番外編>!
満額融資はできないと言われてしまった><!

いざ!融資審査を出したものの、融資額が大きすぎる!とのことで、満額融資は難しいと回答されるケース、実は少なくありません。

すでに打ち合わせ等もはじめ、進んでしまっているものも多いのに…。そんな時にはどう行動すればいいのか?解説します。

POINT

満額融資NG…。まずは見直しをし、妥当性を考えよう。

サロスケくん
先生…!満額は難しいと言われてしまいました…。
 中嶋先生

 

金融機関から減額提案があるということは、お金を貸すプロの目から見て、今の計画のまま開業しても美容室経営が難しいと判断されているということです。このような場合、何が問題だったのか、その指摘された問題を丁寧に解決していくことです。
はい!見直します(泣)
まず、今回銀行から指摘があったのは①内装費が過大で②運転資金が少ないこと、③事業計画の数値が具体的根拠に欠けることですね。1つずつ見ていきます。

解説!

減額提案…理由「①内装費が過大」の対処例
内装工事費用が過大であった場合の対応策は、お客さまにとって必要なモノは何か、を判断基準として優先順位を決めることです。
自分の作りたいものではなく、 まずはお客さまにとって必要なものから作り込む。その上で、内装工事に使える予算の範囲で、自分のやりたいことを実現することが重要です。

 

実際に行ったことがある対策事例。

  • 内装施工会社を変えることなく、物件の総坪数の内、店舗に使う坪数を少なくすることで内装工事費用を削減
    ※後々増床を視野に設計できるとなお良い。
  • 美容機材は、シャンプー台に求める機能の見直しを行い、新品と中古機材を併用することで投資金額を削減

 

【注意!】
美容機材の会社などから、美容機材や業務用エアコン、ボイラーなどの高額機材はリース契約にすれば良いという提案を受けたりすることがありますが、リース契約にしたとしても総投資額は変わらず、金融機関が指摘した問題が解決するわけではありません。リース契約も、割賦(分割)購入も、将来に支払いを先延ばししたに過ぎず、開業後の資金繰りを悪化させる可能性が高いので注意が必要です!

 

②運転資金の不足については、運転資金として確保しておくべき項目は「STEP2!資金調達~必要額の算出・事業計画作成編~」で説明した通りですが、先ほどの内装工事費を安く抑えることで、運転資金に回すことができますよね。
なるほど…。

そして、③点目。
事業計画の数値が具体的根拠に欠けることですね。

 

売上の根拠をしっかり示そう!

中嶋先生
こちらも「STEP2!資金調達~必要額の算出・事業計画作成編~」でも解説したように、売上は①客単価×②客数×③営業日数で決まります。
客単価が自分のこれまでのキャリアから説明ができる金額であるかどうか?
・広告計画や顧客数から売上を適正に算出できているか?
を確認しましょう。

はい!もう一度事業計画編をおさらいして、再度提出してみます…!

支払う経費については、どの場所で出店するかで家賃が決まり、どんな人を採用するかで人件費が決まり、どれくらいの規模のお店かで水道光熱費、消耗品などの経費が決まります。つまり、出店する場所と規模が決まればおのずと経費の根拠が決まりますよ。

 

まとめ

希望の融資額が受けられないと不満に思うかもしれませんが 、 倒産の可能性を事前に防いでくれている、感謝すべき存在と考えることも必要です 。しっかり根拠が示せれば、再審査の際にも希望額で借り入れが可能なケースもあります。

 

【監修】なかしま税務労務事務所 税理士 中嶋政雄先生

プロフィール:
「美容サロン」のオーナーが税理士に求めていることを徹底研究。
「美容業界専門」税理士として活動中。
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