経営編④税務調査が入ったら?知っておきたい基礎知識
いつ入るかわからない「税務調査」。ですが、しっかりと管理をしておけば、恐れることは全くありません!
一般的に税務調査が入ると言われているケースと、その対策について学んでいきます。
税務調査は必要以上に心配する必要はなし!
先生、聞いたところによると、税務調査が入る可能性もあるんですよね…?怖いです…。
サロスケくん、税務調査はそんなに恐れる必要はないんですよ。
え?そうなんですか?
もちろん、きちんと経理をつけていれば心配する必要はないのですが、日頃から税務署に説明・証明ができるような準備をしておく必要があります。だからこそ、売上・経費の管理はもちろん、売上資料、カルテ、領収書やレシートなどの資料をしっかりと保管しておくことが大切です。
税務調査の指摘に対応するために準備しておくべきこと。
説明・証明か…!先生ちなみに、保管していなかったり、説明できなかったときにはどうなるんでしょうか?
「帳簿要件を欠いた」と判断され、青色申告が取り消されてしまったり、経費として認めてもらえないこともあるので注意が必要です。「こういうのも経費になるって聞いたから」では通用しません。自分のお店に必要かどうか、きちんと証明できるかが重要です。
予約からどんな施術をしたかまで…?細かいんですね…!
はい。これはホットペッパービューティー掲載サロンならサロンボードを見せれば一発なので、非常に簡単です。ただ、時々キャンセルされた予約をそのままにしている、など管理がきちんとできていないサロンがあるので、それではだめです。しっかり管理しましょう。
わかりました!
冒頭にお話ししたように、税務調査が入るのは数年に一度です。「それまで何も言われていなかったからOKだと思った」という人がよくいますが、それは実は間違いで、税務署は「どんなものでも受け付けている」だけ。 「受け付け=正しい処理と認めた」わけではないのです。
え!?そうなんですか?
一度税務調査が入った場合には調査期間は基本的に過去3年間分が確認されますが、調査内容により5年分や、悪質な場合には7年間さかのぼることもあるので、きちんと管理が必要ですよ。
はい!
【監修】なかしま税務労務事務所 税理士 中嶋政雄先生
プロフィール:
「美容サロン」のオーナーが税理士に求めていることを徹底研究。
「美容業界専門」税理士として活動中。
解説!
税務調査は一般的に法人:3年に一度/個人:10年に一度の頻度で行われると言われていますが、あくまで「一般的に」なので、一度も来たことのない人もいたりします。
税務調査のきっかけとは?