お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。
技術だけではリピートされない!
「はじめまして」の感動を引き出すカウンセリング
hair salon Cerezo 【セレソ】
HOT PEPPER Beauty AWARD 2021 九州エリア GOLDPrize 受賞
2017年2月オープン。オープン後1年目にはすぐにSilver Prize、その後2年連続Gold Prize受賞。ほぼスキマ時間なしで1日フル回転の秘訣を、オーナーの中店さんに伺います。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000374221/CONCEPT
「髪を切る事と同じくらい、人との繋がりを大切にしたい。」
”おかげ様”精神をモットーに、お客さまのおかげ、支えてくれた皆のおかげという想いでお客さまに向き合うプライベートサロン。
AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み
「はじめまして」の感動を引き出す接客テクニック
サロン全体でALL5を目指すサロン運営
「次回予約はあえて取らない」など、お客さまにとってのベストを追求
「はじめまして」の感動を引き出す接客テクニック
Cerezoではまずカウンセリングの最初の5分~10分はとにかくお客さまと会話を重ね、お客さまのニーズを引き出すことに専念。
お客さまによって響くポイントが異なるため、「YES、NOで回答できない話が広がっていくような質問の問いかけ」をしたり「自然と質問の選択肢から選んでもらえるような誘導」を交えてみるなど、たくさん問いかけをしながら話を「聴く」ことに徹するのだという。
すぐに提案に持っていく、というよりはじっくりお話を聴いた上でお客さまのなりたい姿を一緒に引き出していくため、口コミにも「しっかり時間を掛けて決める事が出来た!」「ノープランだったけど気持ちを汲んでもらえた」などの声が多数。お客さまに「感動」いただく接客を日々心掛けている。
サロン全体でALL5を目指すサロン運営
Cerezoでは現在オーナーの中店さん(スタイリスト)とアシスタントの2人体制で1日に約12名の施術をこなす。
スキマ時間ほぼなしの回転率を実現する秘訣は、アシスタント西尾さんとの「あうんの呼吸」だという。
「アシスタントとは、お互いに”相手の苦手なところを自分が頑張って強みにしよう”、という意識で仕事ができています。まさに秘書的な存在ですね。結果、互いに足りない部分を補完し合うことで、サロン全体で通知表のALL5を目指しています」と中店さん。
苦手を絶対に克服しなければ、と肩肘張ることなく、自然体に。「頼る・任せる」という柔軟性が、スタッフ成長やサロンオペレーションの円滑化の秘訣となっている。
「次回予約はあえて取らない」など、お客さまにとってのベストを追求
お客さまのリピート率を上げるために、次回予約を案内するサロンも多い中、Cerezoではその場で次回予約はあえて取らず、お客さまの都合のいいタイミングでホットペッパービューティー経由で予約いただくことにしている。
その理由は、お客さまによってスタイルの崩れ方や気になる時期は様々なのに、それをサロンが強要したくないからだという。
他にも、利益度外視でカラーメニューには必ず5STEPトリートメントをセットにするなど、「お客さまの立場に立った時のベスト」を追求することで、高い満足度を実現している。
オーナーインタビュー
~HOT PEPPER Beauty AWARD 2021 GOLD Prizeを受賞して~
中店 大輔さん
宮崎県出身。東京の美容学校卒業後、埼玉・東京のサロンを数店舗経験し、店舗内売上トップを何度も経験するなど活躍。その後美容ディーラーとして薬剤や経営について学んだ後帰郷し、2017年にサロンをオープン。
カウンセリングについて
ーカウンセリングにしっかり時間をかける印象ですが、気を付けていることはありますか?
接客する上での「空気感」は大事にしています。
今の時代、技術力だけではリピートしてもらうのは難しくて、どんなに技術力があってもお客さまがつかないスタイリストもいれば、技術力は平均的でも予約が絶えないスタイリストもいます。「そのスタイリストが作り出す空間」も含めてお客さまが心地よいと思ってもらえるかどうかが重要だと思っているんです。
例えば、会話の「間」であったり、「今どんな気分でサロンに来店いただいているのか」を会話の中で読み取るなど、ですね。すべての人がハッピーな気持ちで来店いただいているわけではなく、何か悲しい出来事の後に来店くださるケースもあったりしますので、そのあたりは会話の雰囲気から気を遣っていますね。
ー口コミも高評価ばかり!お人柄が伝わりますね。リピート率も高いのでしょうか?
リピート率はだいたい85%~90%くらいです。新規のお客さまも毎月20名くらいはいらっしゃっていただいていますが、常連さんからの紹介、というケースも多いですね。
もともと、東京で美容師をしていたので宮崎では働いたことがなく、地元のお客さまは0の状態からのオープンでした。オープン当時、ホットペッパービューティーに掲載を始めた頃は20代のお客さまが中心でしたが、その後、20代のお客さまのご家族もたくさんご紹介いただいて、今ではすごく幅広い世代の方にご利用いただいたりと紹介の輪が広がっています。
このあたりのサロンは、初回と2回目の金額差が大きいサロンも多いんですが、うちは他店と比べてその差があまり大きくない(500円~1000円程度)というのもお客さまに支持されているポイントかもしれません。
サロン経営のこだわり
ーセットにしている5ステップトリートメントですが、簡単なトリートメントをセットするサロンはあるかと思いますが、5STEPとはかなり豪華ですね…?
トリートメントをいらない、という人の理由は「金額ネック」でしかないと思うんです。
本来はカラー・パーマなど薬剤を使った後は髪のためにもトリートメントをしたほうがいいし、お客さんもトリートメント付けられますよ、と言って嫌ですという人はいないはず。
でもどんなに「髪のためにおすすめ」でも、お客さまに追加でご案内すると「売り込みされている」と感じる方もいると思うので、最初からセットにすることにしました。
売上のため、とかは全然考えてないですね。
ーこのような考え方はオープン当初からなのでしょうか?
実は、20代の時は売上も好調で、なんとなく天狗になってた時もあって。
このままじゃだめだという思いもあり、美容師という仕事を客観的に見るために、一時的に美容師をやめて美容ディーラーの仕事をしていたときがあったんです。
その時に、サロンの内側からではなく外側から見ることで、「自分だけの力じゃなく、今までも周りの支えがあったからやってこられたんだ」と思えるようになりましたし、「美容師としてお客さまにどう向き合っていくべきか」などすごく考えさせられました。
商材理解や技術力を高めるための勉強が足りてないな、という美容師の姿は反面教師にもなりましたし、一方で自分の人生観を変えてくれるような素敵な美容師に出会えたり、客観的に見ることで視界が広がりましたし、今の自分の仕事のスタンスなど、いい影響を与えていると思います。
ー今後の目標について教えてください!
自分自身としては、「生涯プレイヤー」でありたいというのはまず思っています。
サロンとしては、「予約の取りづらい」美容室を今後も目指していきたいです。このリピート率の高さの秘訣は、言葉にするのはなかなか難しいですが、来店してくださればその空気感など感じていただけると思いますのでぜひたくさんの方に来店していただきたいですね。
hair salon Cerezo 【セレソ】
- アクセス
- 橘通り1丁目バス停前、宮崎銀行の向かいのビル
- 創業年
- 2017年2月
- 店舗数
- 1店舗
- 設備
- 2席
- スタッフ数
- 2名(スタイリスト1名/アシスタント1名)