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第3章お客さまとサステナビリティの接点

「美容師は、インフルエンサー。
環境問題を考える、きっかけづくりができる」

神奈川県・横浜にある「Lond azur (ロンド アジュール)」。使用している「漆喰壁」は、壁が汚れたとしても紙ヤスリで削れば汚れが取れるので、壁紙を貼り替える必要がない

お客さまの受け止め方はいかがですか?弊社が行った調査では、「エシカル」という言葉を知っている人は12.6%、「エシカルな美容サロンを選びたい」という人は30.6%と、まだまだ認知度も受容度も低い状況でした。

「サステナビリティに関するインスタを見て来ました」という方もいらっしゃいますが、Londのお客さまも基本的にはその調査結果と相違ないですよ。だからこそ、そうした「普通の人」に啓蒙するのもLondの役割だと考えています。

ヴィーガンシャンプーも、量り売りも、すぐにビジネスとして大当たりするとは思っていません。ただ、お客さまがサロンに来たときに、気づきになるものは散りばめておく。独自編集した「サステナマガジン」を置いたり、レジにはFSC認証(持続可能な森林の利用・保護を評価する制度)の紙バックがある。「このFSCって何?」という会話から、興味を持ってもらえるかもしれない。

そういう“きっかけづくり”をすることが、「企業の社会的責任を果たす」ということ。つまり「CSR」であり、社会人の務めだと思って取り組んでいます。常々、「業界年商1位のリーディングカンパニーを目指す」と言っている我々がやらなくて誰がやるのだ、という気持ちですね。

それに、お客さまとある程度の時間を共有する美容師って「伝える役割」に適した、ある種のインフルエンサー。美容師が「最近、マイボトルもってるんですよ」と話したら、何となくでもキーワードがアタマに残るでしょう。お客さまの意識が変わる、“きっかけづくり”ができる職業だと思っています。

弊社の調査で、エシカルな美容サロンに対する印象として「メニューが高そう」というイメージを持つ人の割合は28.3%でした。今後、お客さまに受け入れられるでしょうか?

高いというか適正価格であって、安いことが本来は異常なんです。人件費を下げ、環境をないがしろにしてきたことで安いものがあふれている。その結果が大量生産・大量破棄であり、環境問題の根源です。これは「安いから買う」という価値基準の消費者の問題でもあるし、「安いほうが売れるからちゃんとしたモノづくりをしない」企業の責任でもある。

いずれ「自分だけ、いまだけよければいい」という時代には終わりが来る。近頃は「応援消費」という考えも広まりつつあります。きちんと環境に配慮している企業にお金を払う、支持する企業の商品を買う。そうした意識を醸成するためにも、美容サロンによる“きっかけづくり”は大事です。

サステナビリティに対する理解が広まれば、値段に対する抵抗もなくなっていくわけですね。

「ヴィーガン認証」と聞いてピンとこなくても、動物実験をしていないこと、環境に配慮した商品であることに価値を感じる「潜在的なエシカル消費者」って、実はたくさんいるはずなんです。

シャンプー・トリートメントも製品としてのポテンシャルはある。だから、うまく伝えて広めていく方法を模索しているところです。たとえば「1年かけて女性美容師13人が開発した」というストーリーにフォーカスして、そこから少しずつ製品に込めた想い、意義を伝えていきたいと思っています。

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