第2章今の時代に強いサロンとは？
「今は個性を求める時代。
ブランド型経営がそぐわなくなってきた」
「ALBUM」のコンセプトは、“トレンドヘアーを毎月通える価格で提供”
コロナ禍でも順調に出店を進めていますね。現在の店舗数を教えてください。
「ALBUM」が4店舗、ALBUMのセカンドラインで地域密着型のエリアに出店している「IT by ALBUM」で6店舗、先ほどお話した「DX SHARE SALON」「NNN」で、計12店舗です。
なお、夏までに、「ALBUM池袋店」「IT by ALBUM下北沢店」「DX SHARE SALON渋谷店」の計3店舗の新規オープンを予定しています。「DX SHARE SALON」はその後、新宿、銀座、池袋にも出したいですね。「ALBUM」の出店地にはセットで出店する予定です。
2014年の創業以来、ずっと順調な印象がありますが？
“知名度”という点では、結果が出せたかもしれません。ただ、“ビジネスの結果とお金”という意味では、「僕は違うところを掘っていたのでは？」と思う時も･･･。たとえば今はカラー専門店が好調ですよね？そういったところと差をつけられたな、という思いはあります。うちでも近い将来、カラー専門店の出店を視野に入れています。
そちらも楽しみですね。また、ネット予約売上・上位のサロンを表彰する「HOT PEPPER Beauty AWARD」において、「ALBUM新宿店」は2019年・2020年・2021年と3年連続GOLD Prize。2022年は「ALBUM銀座店」がGOLD Prizeを受賞されました。おめでとうございます！
ありがとうございます。コロナ禍で、今年は授賞式がオンラインにはなってしまいましたが、「GOLD Prize」というバッジをもらえるのは、すごくうれしいこと。リクルートさんには、もっともっと、世間にこの存在価値を知らしめてほしいです。
うちの企業理念は「お客様第一主義でみんな幸せに」。お客様を感動させること、それが支持された結果だと思います。
今まで通り、やれることは変わらずやっています。予約をHOT PEPPER Beautyに一元化し、自社・他社の分析をしながら撮影・投稿数の目標設定をしたり･･･。銀座店は席数も30と多いですが、それを埋めることができる実力あるスタッフがたくさんいます。お客様に満足してもらうには、優秀な美容師がたくさんいなければなりません。それには、「ALBUM」の待遇をどこよりもよくする必要があります。そこにも取り組んでいるところで、売上に応じて待遇条件がどんどん良くなる仕組みを構築しています。今回「GOLD Prize」を受賞した銀座店は、月の給料が100万円を超すプレーヤーが4名います。
その報酬は、すごいですね！
美容師の稼ぎ方も、変わってきましたよね。特にコロナ禍では、オンラインで技術講習などが受けられるサイトが盛況です。動画を観られた分だけギャラが支払われる従量課金制の場合、何百万と稼げることもあるのでは？美容師として売れると、お客さまを相手にするより、そういったところで講師をしたほうが効率がいい、といった向きもある。芸能人がYouTubeに流れるのと似ています。
以前は、そういったところへの出演を保留にしていました。でも、ある時スタッフにこう言われたんです。「ALBUMのアカデミーに講師として出て、お金がもらえますか？」と。うーん･･･複雑でした（笑）。でも、「僕が時代に逆らっている側だな」とも素直に思ったんです。そこから、そういった媒体にも講師として自由に出ていい、と変えました。今は個性を求める時代。ブランド型経営が、時代にそぐわなくなっていることを感じました。
銀座店・店長／伊藤 佑記さん。「HOT PEPPER Beauty AWARD」GOLD Prize受賞の秘訣をうかがうと･･･「とにかくスタッフ全員が、“GOLDを獲る”という目標に向かってがんばった。他の人のことをここまで思い、助け合える組織はなかなかない。そして、がんばりを待遇面でも評価してくれる会社だからありがたい」と語る
