現在、日本全国に360店舗以上あります。5カ年計画で、日本国内に500店舗を掲げています。これからも一番にはこだわりたいですが、私がいう「一番」は、「地域一番店」という意味です。「日本で一番高い山は？」と聞かれたら、誰もが「富士山」と答えるけれど、二番目がわかる人は少ないですよね？知らない山に登る人はいません。それと同じで、お客さまにとって「行きたいところに、ちゃんとお店があること」が大事。そのための、店舗展開でもあります。

また、海外出店も積極的に動いていきます。現在は、台湾・フィリピン・タイ・インドネシアと約40店舗展開ですが、これを倍にする計画。特に、中国・ベトナムへの本格的な進出を考えています。日本の整体技術とおもてなしは、どこの国でも通用するものだと思います。

いつもスタッフには、企業理念を大事にしていこうと、折に触れて話しています。『私たちは感動を生み出す“人財力”で健康の促進と予防に対する意識改革を世界に広げ社会に貢献します』というもの。ここに入っている言葉、健康・予防・人財・社会貢献、これらを実現していきたいですね。

我々のサービスは、何をやっても、最後は“人”。日本は少子高齢化で人手不足です。これからAIやロボットが進化し、「人じゃなくてAIでいい」と代替されることも増えるでしょう。

でも、我々のビジネスは、AIでは無理です。施術は人間の手でしかできない、素晴らしいもの。このビジネスは必要だし、今後も残ります。そして、その価値をスタッフの給料に反映できるように、会社として努力します。

それは企業のビジネスモデル・考え方の違いによるので、どちらがいい・悪いということではないのですが…。ファクトリージャパンは、人との触れあいといったところに力を入れ、スタッフには長くイキイキと働ける環境を用意しています。さらに、「企業理念を大切にしてほしい」という想いがあるので、正社員という形をとっています。

1年で一人前の整体師になると目標を立てたとしても、自分への投資を怠れば、1年は2年に、2年は5年になってしまう。そうならないためにも、人への投資・教育については今後さらに強化していきます。

企業が20年存続するというのは大変なことで、素晴らしいこと。一方、人間でいえば20歳で、やっと「成人」です。今後はより一層、地域貢献・社会貢献をしていける会社にならなくてはいけない。それは、どこまでも追い続けないといけないミッションです。これからも、健康・予防分野でのリーディングカンパニーとして、さらなる高みを目指します。