第3章“勝てる”会社になるために
「統合でスタッフの選択肢が増える。
成長・挑戦の場を提供したい」
経営統合によって、新たな展開も?
中野:まだ具体的に動き出すところにはないんですが、ALBUMブランドはサロンと育成アカデミーも含めて主要都市に展開していきたいのと、メンズサロンの出店は視野に入れています。ALBUMが持つ技術力は、カバーできるジャンルが幅広いので、別ブランドの展開も可能。あとは海外展開ですね。ALBUMは海外での認知がすごく高い。なので、ライセンス契約で海外展開をして、ALBUMのスタッフが講師として教育に行く形も考えています。
槙野:ALBUMのインスタフォロワーを見ると、半分くらいが海外の方なんです。特に東南アジア圏の認知度が高いですね。ただ中野さんのように積極的に海外展開する考えが僕にはなかったので、ALBUMのスタッフにとってはすごくチャンスが広がると思います。統合したことで、都心にも地方にもサロンがある、業務委託もシェアサロンも選べる、海外にも行ける…というように選択肢が広がり、「人が辞めない組織」につながるのではないでしょうか。
SYNRA GROUPとしては、どのような未来を描いていますか?
中野:たとえこの先、美容グループとして規模や店舗数が一番になったとしても、中身が伴わないとカッコよくないですよね。だから、スタッフの“物心両面での幸福感”を高めていきたい。働いているスタッフに、「ここが一番いい」と思ってもらえるような、真の意味での“業界トップ”を目指したいですね。
槙野:中野さんがおっしゃるように、「この会社にいたから成長できたし、輝けた。ずっとここにいたい」と思ってもらえる環境をつくることが大事ですよね。美容サロン経営は、“仲間集め経営”。美容従事者を一番集められたところが業界の勝者だと思うので、グループ内にさまざまな選択肢が増えたことは、非常にプラス。統合したことでスタッフの選択肢も増やせたので、この方向に進んでいけば、自然と“勝てる”会社になれると思います。
中野:そうですね。SYNRAの「SYN」には、ギリシャ語で「共に」「一緒に」という意味もあります。スタッフに成長・挑戦の場を提供し、みんなで一丸となって将来が開けていく企業になっていきたい。そのためには労働集約型の事業だけではなく、事業領域を広げる必要もあります。たとえば、美容師が美の専門家であることを活かして、プロダクト開発やクリエイターとしての発信力をマネタイズできる仕組みをつくるとか。さらに、生産性の向上・独立支援などを通じて、美容従事者の所得拡大・資産形成ができるようにしたいし、そうしなければならないと思っています。
お互いを「経営者としてどう見ているか?」—お2人に聞いてみた。
槙野さん『“静かに強い”。黙って着実に築きあげるのが中野さん。強面だけど(笑)、実はすごく優しい人』
中野さん『槙野さんは“真摯”。正直さと実直さ、そしてモノゴトを論理的に整理する力がズバ抜けています』
経営統合のニュースを聞いた当初は、「意外」の一言。
それくらい“両社”、もっと言うと“両者”のタイプが違ったからだ。
しかし、話を聞いて納得した。
それぞれに異なる武器を持ち寄って、最強の組織を目指していると。













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