ブランク期間があると、
腕がなまってしまって技術的に不安…。
子どもがいるから練習時間もとれなさそうだし。

私はアシスタント時代に退職したため、復帰の際は1からやり直す覚悟はできていました。復帰したときには子どもが２人いたため、練習の時間は開店前が中心。それでも時短勤務で人よりは時間が取れないので、子どもを寝かしつけた後に再びサロンに戻って、練習させてもらったこともあります。
人よりもスタリストデビューは遅れましたが、その分スタイリストになってから人一倍がんばりました。ママになったことで、お客さまとの会話の幅が広がったり、サロンのHPでママであることを書くと、それでご指名をいただけることも増えました。

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うちのサロンでは、通常はアシスタントが3年でデビューできるように、教育システムをつくっています。サロン全体での合同レッスンは月2回、それぞれに先輩スタイリストが専属のコーチとしてついて二人三脚で自主練をします。どの時間にどのように練習するかは本人たちに任せつつ、1カ月ごとにテストがあるため、10日ごとにレッスンの進捗状況を確認するようにしているのです。
ブランクのあるママスタイリストの場合は、一度デビューをしていますが、どの段階からやり直せばいいかがシステム上わかるようになっているので、同様に練習を始めれば大丈夫です。上記の徳永はアシスタント時代に一度退職しましたが、復帰の際、「最初からやる」と本人が決めたので、1からやり直してもらいました。時間は人よりかかったとしても、段階を踏んでいけば勘も戻るでしょうし、本人のがんばり次第だと思います。

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私自身がブランクから復帰するとき、やはり不安を感じていました。だから先輩のサロンに人形を持ち込んで練習させてもらったり、トレンドに乗り遅れないように雑誌を買い込んで研究したりしていました。復帰するママスタッフたちには、そうした私の経験談を話したりしています。雑誌でトレンドをつかんでおくことは、復職前の今からでもきっとできますよね。
サロンでは、月に2回、外部の講師を招いて講習会をして技術を磨いてもらっています。また、営業時間中もお客さまがいない場合には練習を許可しています。ママは時間がない人がほとんどなので、空いた時間を有効に使えば技術を取り戻すことができます。

私は福祉美容に力を入れ、サロンに来られないお客さまに対しては訪問美容を行っています。採用も福祉美容に興味がある人に限定。技術に自信満々という人より、「人の心に寄り添える人」を重視しているので、子育て経験が生きてくる仕事ではないでしょうか。
訪問美容はサロンに出社せずに直行直帰でパート勤務ができます。フルタイム勤務が難しいママ美容師に向いていると思い、育児で仕事から離れていた人たちも積極的に採用しています。実際に、育児で25年間ブランクがあったスタッフもいますし、エステティシャンだった人が訪問美容に興味をもち、50歳すぎてから美容師免許を取って活躍しているスタッフもいます。ブランクがあっても活躍できる場は必ずあります。

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私たち「国際総合ビューティスト協会」では、元美容師ママ・美容業界に興味のあるママの復職・就職を支援しています。「ママスタコミュニティー」という安心して復職できるような情報交換の場を設けるだけでなく、セミナーを開催したり、教育制度の整ったサロンのご紹介なども行っています。
また、最新のトレンドや技術を身につけられるメーカー、ディーラー主催の講習は、通常はサロンに所属していないと参加できませんが、当協会の会員になると優遇価格で参加できます。同様に美容師専用のシザーなどを社販価格で買える機会もあり、ブランク期間の美容師さんたちをさまざまな場面でバックアップさせていただいてます。
この活動にはサロンだけでなくメーカー、ディーラーなど美容業界のさまざまな企業が協賛してくださっており、業界をあげて元美容師ママの復職支援をしています。皆さんはそれだけ求められている存在ですので、不安があってもまずはご相談ください！

ママスタコミュニティーによる「ハッピーママフェスタ」での活動はこちら