経営編⑥経営が苦しいのに追加融資が受けられない…!計画を練り直し、融資に成功した実例を紹介!
経営が苦しい時、融資を申請しても受けられないことも…。今回はいつもの記事とは少し趣向を変えて、実際に起きた事例を中心に中嶋先生に解説いただきます。
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経営が苦しい時、融資を申請しても受けられないことも…。今回はいつもの記事とは少し趣向を変えて、実際に起きた事例を中心に中嶋先生に解説いただきます。
中嶋先生が「有事の時のために、過度に節税を意識しすぎず手元資金を確保する」と何度も言ってた意味がわかります…。
コロナのような有事の事態以外にも、「【開業編】STEP2!資金調達~必要額の算出・事業計画作成編~」でも伝えたように、内装工事や美容機材にお金をかけすぎて、経営が軌道に乗るのに時間がかかり、追加融資を希望する方もいらっしゃいます。
残念ながら、多くのケースにおいて、「経営が苦しくなってから」の追加融資は難しいのです…。ただ、もちろんきちんと根拠が示せれば融資を受けることは可能ですので、今回は実際にあった「融資が成功した例」をもとに解説します!
理由は何ですか?
保証協会は、「経営状況が厳しい中での採用はすべきではない」「チラシ広告の成果が見えない」といった理由でNGを出していたようですね。つまり、提示した案について、どれだけ具体的な根拠が示せるか、が重要なのです。
中嶋先生、もしやホットペッパービューティーの回し者なんですか?(2回目)
サロスケくん、まだ言いますか…。いえいえ、これはあくまで1つの事例です。ただ、こういった方法をしっかりと知って欲しいと思っています。
確かに僕も、何も根拠のない数字を提示してしまいそうでした。
先生、結局この融資下りたんでしょうか?
はい、希望の300万円全額は難しかったのですが、200万円の融資に成功しました。
良かった…!
今回の内容は、あくまで一例としてご理解ください。
積極的に運転資金を借りてください、という話でもありませんし、そもそも「追加の運転資金」が必要となるようなサロン経営にならないように、今までの記事で注意ポイントをお伝えしてきました。
ただ、非常事態宣言の延長もあり、経営状況の悪化に苦しむ美容室経営者の方にとって、少しでもプラスとなるような情報となれば嬉しいです。
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解説!
追加融資を成功させるには、借りたお金を返す目途=売上アップできる根拠となる数字を、できるだけ具体的に示そう!
【今回の中嶋先生の対応例:ホットペッパービューティー掲載プランのプランアップによる事業計画案再提出】
■集客媒体にホットペッパービューティーを選んだ理由
これは、「【開業編】STEP2!資金調達~オープンから広告は必須!~」でも解説の通り、利用されるお客さまの認知度が高い媒体であること。
もともと「ホットペッパービューティー」への掲載はしていたが、ホットペッパー上で検索順位を上げるために掲載するプランのランクアップを行い、新規客の増加を図る。
■プランアップに伴う新規集客数の根拠
ホットペッパービューティー担当にそのプランのエリア平均効果をヒアリング。
「何となく」の予測値ではなく、ホットペッパービューティーの統計的な数値(エリア×プラン 平均集客人数)から、
今のお店の現状を鑑みて実現可能性を70%程度として、「新規集客数は10~16名増加」といった予測数値を算出。