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第2章生産性をあげるには?

「時短のママさん美容師が多いなか
生産性は一人あたり月157万円」

スタイリスト&業務上必要であるスタッフには、Macを支給。ミーティングにパソコンを持ち込むことも「当たり前化」しており、議事録もオンライン上で全員に即共有

一人あたりの生産性が157万円とのこと、これはすごいです。

店販を入れたら、もっといきますね。目標は、月平均一人あたりの月間労働生産性180万円。ちなみに、(2021年)11月、12月は200万円を超えていると思います。一説では、比較的大きいマーケットがある都市部では生産性60~70万円、徳島だと40~50万円が平均とも言われています。

美容業って、どうしても個人プレーになりがちですが、サロン全体で生産性をあげるには、チームプレーが大事。なので、給与は歩合制ではなく、固定です。歩合にすると、「あの高単価のお客さまにつくと得」という考えになってしまうので…。年2回の賞与に加えて特別賞与があり、みんなで利益を分配する「チーム達成型」です。

美容室の席ごとにある鏡を使った「スマートミラー」も、売上アップに大きく貢献していますね。美容室で扱っている店販商品やスタイル提案はもちろん、フォトウェディングなどの自社広告、美容と関連性のある他社のPR広告を流せます。

スマートミラーのメリットは、どのようなものがありますか?

まず店販だと、商品説明レベルの統一が図れます。たとえば、スタッフが「私のオススメはこれです!」と話しているシャンプーの動画広告が流れて、実際にそのあとシャンプーをして良さを実感してもらうと、購入につながりやすくなる。また「忙しくて、お客さまに店販をすすめることができなかった」ということが、なくなりました。お客さまも、動画を観て商品が気になったらスタッフに声をかければいいので、お互いにとってストレスがない。

スマートミラーだけでなく、それによって「店販を確実に案内する」などオペレーションが確立できたこともありますが、スマートミラー導入前と比べて1.8倍、店販売上が伸びました。シャンプーも、予約だけで年末は1カ月1,000万円近く売れました。

それはすごいですね!ほかに業務の効率化で、取り組んでいることは?

スタッフは、パソコン業務が必須です。企画書、請求書などもパソコンで作成・出力できるように。手書きでの提出は認めていません。自発的にフォトショップ、イラストレーター、動画編集ソフトを仕事に活用しているスタッフも…。また、Apple Watchは基本的にスタイリスト全員に支給しています。撮影やブライダルなど店舗から離れて業務をしている時などに着用し、通知があれば腕でブルブル震えるので、サロンからの連絡事項や急な対応がきたとしても迅速に対応できる。業務の進捗、勤怠管理、店販育成シートなどは、スプレッドシート(オンライン上で作成・共同編集が可能)で随時共有しています。

一般企業であれば、これらは当たり前のこと。でも、やる環境がなければ、できるようにはなりませんよね。もしできないとしたら、それは企業側の責任です。

  • 美容室にあるスマートミラー。鏡にクオリティの高い動画が流れ、見入ってしまうお客さまが多いのだとか

  • スマートミラー上に動画が流れる店内。さらに個室の場合は、お客さま一人ひとりに合わせた動画を。たとえば高単価のお客さまには、それに合わせた店販商品。お子さまであればYouTubeを鏡に映すとカットがスムーズに進み、親御さんにも喜ばれているという

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