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イノベーターが
見ている未来

vol.105

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

COA 代表

青木 大地さん (age.34) 小西 恭平さん (age.35)

仲の良さが、組織の強さ!?
オープン3年、COAの現在地。

2021年10月、銀座の一等地にヘアサロンをオープン。瞬く間に人気店に上り詰め、現在は3店舗を展開。そして、2024年7月には表参道店のオープンを予定している。インタビューで感じたのは、とにもかくにも、共同代表お二方の絆の強さ!それが、スタッフ育成をはじめ、すべての成功につながっているのでは…とすら思えてくるほどなのだ。

・(写真向かって左)青木 大地さん
1989年生まれ。香川県出身。自社開発のヘアケアブランド「COA PLUS」は国内約150店舗で取り扱い&海外にも展開中。サロンワークの傍ら、セミナー講師としても引く手あまた。

・(写真右)小西 恭平さん
1988年生まれ。東京都出身。SNSの総フォロワー数80万人。個人の年間売上1億2,000万円と、インフルエンサー美容師を多数抱えるCOAのなかでも、ダントツの記録を持つ。

・「COA」
https://www.coa-ginza.com/

第1章共同代表でうまくいくワケ

「性格がまったく違うので、
お互いに得意なことを共有し合う」

1店舗目である銀座店は110坪もの広さで、スタッフ25名でスタート。サロンの内装にも力を入れ、どこで写真を撮っても“映え”るように計算し尽くされている

お2人は共同代表という形ですが、一緒にやるきっかけは?

青木●もともとは美容専門学校の同級生でしたが、卒業して5年振りに小西と再会したことがきっかけです。当時、僕はアシスタントで月の売上が180万円くらい。小西といろいろ情報交換したら、さらに売上が伸びた。それから定期的に話すようになって、「会う度に成長できるって、これは一緒にやったほうが幸せなんじゃないか」と。

小西●僕は、独立願望がまったくなかったんです。前社の社長をとても尊敬していましたし、お世話になっていたので、一生ついていくつもりでした。

でも、自分の立場が上になるにつれて、変えたいと思うことがあっても、会社が大きいと難しいこともあるという課題に直面して…。

そんななか、青木の話しを聞いているうちに夢が広がっていきました。でも、そのタイミングでコロナ禍に入ってしまい。落ち着くまでは、きちんと前社に恩返しをしたいと、そこからもうしばらくいて「自分が抜けても大丈夫だな」と感じたタイミングで、新しい夢を追いかけようと決めました。

代表としての役割分担は、どのように分けていますか?

青木●同じことをしても意味がないので、お互いに、任せるところは任せています。よく「共同代表は揉める」って言われたりしますよね?でも、僕らで言うと揉めようがなくて、感謝しかない。

小西はサロンワークが休みの日は、モデルさんの撮影やSNSなどのコンテンツづくりなどをしています。それを見たスタッフたちは「自分もやりたい!」となるので、現場の士気を高めてくれる存在。僕は経営面での数字や、商品開発、人脈づくりなど。またVR(バーチャル・リアリティー/仮想現実)教材のコンテンツ開発は、僕を含めたチームで行っています。僕らは2人だから、それらを同時に進めることができます。

だから、スピード感を持って成長できるんですね。

小西●イメージで言うと『キングダム』。嬴政(えいせい)って、指示を出したり統括をするけれど、戦場に立つと弱いじゃないですか。

青木●それ、僕が現場で弱いみたいじゃん!(笑)

小西●僕は李信(りしん)タイプで、頭はよくないけど現場にいると強い、みたいな。性格がまったく違うので、お互いに得意なことを共有し合って、成長してきたところがあると思います。

反対なタイプだからこそ、相性がいい気がします。

小西●お互いにいつも、「ありがとう」と言っていますね。「少し感情的に言ってしまったかな」ということがあったときは、次の日の朝エレベーターで青木を待って、「昨日はごめん」と(笑)。

青木●家も隣同士で、朝も一緒に通勤しているんで、何かあればそこで話し合って、帰りもなるべく一緒に帰る。今日もこのあと、2人で買い物に行きます(笑)。

さっきも小西と「このお金があったら、こういうことができる。買い物は慎重にしようね」と話していました。小西は会社員時代、服に年間1,000万円くらい使っていたんですよ!

小西●もったいなかったですね(笑)。でも、自分が経営者になってから、それをやらなくてよかった。ハイブランドを着ることは否定しませんし、「夢があるな」と肯定的に見る人もいる。一方でやりすぎてしまうと、「そのお金はどこからきているんだろう」と思う人も。“見え方”って大事ですよね。

青木●そうそう。自分で会社をやるようになって、お金の価値を感じられるようになりました。「スタッフみんなががんばってくれたお金だな」と。

ただ、会社としてチャレンジすべきところには、お金をかけています。創業時は、店舗の内装やVRの先行投資でお金がエグいくらいかかりました。ヒヤヒヤすることはあったけど、スタッフには一切出さず。「ああしたい!」「絶対いける!」って、夢を語り合いました。裏での大変さを知っている小西からは、“詐欺師”って言われましたけど(笑)。でも、夢でみんなを引っ張っていきたかった。

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