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集客に成功しているサロンはどんな取り組みをしているのか…
ホットペッパービューティー掲載サロンの「独自の取り組み」にフォーカスします。

「特別な贅沢」から「日常の当たり前」に。メンズネイルならではの集客戦術とは。

近年、急速に需要が高まっているメンズネイル。「メンズ向け」のサロンでは、その多くが「重厚感」や「高級感」を打ち出す傾向にある中で、大阪・南森町の「URBAN NAIL」は他とは異なるアプローチで成功を収めています。口コミ平均4.97(2026年2月18日時点)という驚異的な支持を集める背景には、徹底した「ネイル未経験者目線」でのページ設計と、男性特有の不安を解消するロジカルな接客がありました。

URBAN NAIL
オーナー・Hiroeさん(写真左)

専門学校を卒業後、学校併設のジュニアネイリストサロンやフリーランス、他店舗での業務委託などでの経験を経て、前オーナーと共にURBAN NAILを創業。メンズネイルという未開拓な分野に「面白そう」という直感で飛び込み、持ち前の聞き上手な接客と確かな技術で多くのファンを獲得。2025年12月に事業を引き継ぎ、現在はオーナー兼ネイリストとして、男性が日常的に通いやすいサロン作りを追求している。
※写真右はともにサロンを立ち上げた前オーナー

「カフェのような感覚」で通える場所

ーまずは、サロンのコンセプトを教えてください。

一言で言えば、「誰でも気兼ねなく来られる、日常に馴染むサロン」です。男性のお客さまがメインではありますが、性別を問わず、定期的に行きたくなる、落ち着いたカフェのような雰囲気にまとめています。

ーその「カフェのような」空間にこだわった理由はどこにあるのでしょうか。

男性がネイルサロンを探す際、まず直面するのが「女性向けサロン」へのハードルです。「男性もOK」というサロンでも、多くのお店が女性をメインターゲットにしているので、全体的にキラキラしているんですよね(笑)。

華やかでガーリーな空間は、男性にとっては「自分がそこにいてもいいのか」と気後れしてしまう要因にもなります。

男性でも「気軽に行ける」「自分がいても恥ずかしくない」というところを大事にしました。

ーメンズ専門だと、「格式高い」ダンディな見せ方でアピールするサロンも多いようですが、それとも異なるアプローチですね。

そうですね。既存のメンズ専門店に目を向けると、今度は少し年齢層が高めの方をメインターゲットに、バーやラウンジのような「重厚感」や「格式高さ」を売りにするお店が目立ちます。

ただ、20代や30代の男性にとっては、そうした格式高い場所は、それはそれでニーズが違う。仕事帰りや普段着でふらっと行くにはまだ少しハードルが高く感じられると思います。

URBAN NAILを一緒に立ち上げた前オーナーは男性なのですが、実際に同じ悩みを持っており、もっとフラットに、恥ずかしさを感じずに通える場所を求めていました。

そういったところから、URBAN NAILは、「キラキラ」にも「格式高さ」にも当てはまらない「普通の服で、カフェに行くような感覚で行ける」場所を目指しています。

「ケア」による信頼獲得から、広がる「アート」のニーズ

ーメニュー構成も男性向けと女性向けでは違いますか。

メンズのネイルを考えた時、正直、「パッと見た時に清潔感があればいい」ぐらいのニーズが絶対にあると思ったんです。そこで、ケアのメニューに関しても「甘皮ケアあり・なし」で細分化するなどバリエーションを出しています。

ジェルネイルをするためには甘皮ケアは必須なのですが、「見た目がちょっときれいに整っていてほしい」ぐらいならば、必ずしもやらなくてもいいんですよね。

工程を省くことで施術時間を短縮でき、その分リーズナブルな価格設定が可能になります「無駄なコストをかけず、自分に必要なものだけを最小限のリスクで試したい」という男性のお客さまの心理に寄り添った設計にしました。

ーオープン当初はケアの打ち出しを強めていたとうかがいましたが、最近はいかがですか。

そうですね。最初は「どんな人が何をしてくれるのか」をまず知ってもらうために、ケアのメニューを多めにしていました。まずはケアを通じて「ここなら安心だ」という信頼を築くことが、メンズ集客では重要だと考えたからです。

実際に営業を続ける中で、施術中にリピーターのお客さまから「少しデザインも入れてみたい」といったリクエストをいただくことが増えてきました。現在はアートの打ち出しも少しずつ増やしています。

メンズネイル市場の広がりとともに、男性でもファッションとしてのネイルを楽しむ層が確実に増えている手応えがありますね。

ーホットペッパービューティーでの集客で、他に意識していることはありますか。

男性のお客さまは、「深爪」「爪みがき」「ネイルケア」といった具体的なキーワードで検索される傾向があるのではと思い、そうした「悩み解決」を目的としたお客さまの目に留まるよう、ページを整えました。

バリエーションを増やした分、メニューのイメージがつかなくて迷ってしまうことがないように、フォトギャラリーでネイルケアの工程を写真付きで解説したり、相談して決められるメニューを上位に置いたりもしています。

未経験の方が抱く「何をされるのかわからない」という不安を払拭できたらと思っています。

丁寧な説明で、安心と信頼に繋げる

ー接客をしていて、男性のお客さまならではだなと感じることはありますか。

「今、何のためにこれをしているのか」という説明を、女性の場合よりもさらに丁寧に行うようにしています。男性のお客さまからは、「これってどういう意味があるの?」「この器具は何?」と具体的に聞かれることが多いからです。

爪の表面を整える際も、道具の役割を伝えながら施術をするとすごく納得してくださいます。

手元に見慣れない器具を使われることって、やはり少し怖いんですよね。「今からこういうことをします」「爪に触れますが、痛くはありません」「万が一、痛かったらすぐに言ってください」一つひとつの工程でこういった声をかけることで安心感を持っていただいています。

意外かもしれませんが、男性のお客さまは女性よりも『気にしい』な方が多いと感じることもあります。爪が少し伸びただけで気になったり、表面が少しガタガタしているのが不安だったり。だからこそ、「この部分は薄くなっているから厚めに塗りますね」といった配慮を言葉にしてお伝えすると、そういったことも大きな安心感に繋がるようです。

ー高いリピート率の秘訣も、そこにあるのでしょうか。

そうですね。半数以上の方がリピートしてくださっています。

リピートしてくださる理由としては、丁寧な説明で安心していただくことと、あとは「話しやすい雰囲気」にもあるのかもしれません。私は元々、人のお話を聞くのが好きなので、お仕事の話から趣味の話まで、リラックスして話していただける距離感を大切にしています。

「ここは自分にとって大丈夫な場所だ」と一度感じていただければ、その後は一カ月に一度ぐらいのペースで、身だしなみを整える習慣として通ってくださるようになります。

メンズネイルを「髪を切るのと同じ」習慣に

ー今後、ご自身のサロンをどうしていきたいという夢や目標などはありますか。

いずれはスタッフを増やして店舗を拡大していくことも考えています。大阪エリアを中心に、男性が美容のためにふらっと立ち寄れる、誰でも来やすい場所を増やしていきたいですね。

もっと先の未来としては、店舗展開だけでなく、企業へネイリストを派遣するといった形で働く男性の指先を整えるような活動にも興味があります。営業職のような人前に出るお仕事の場合、清潔感は特に大切だと思うんですよね。

メンズネイルを「特別な贅沢」ではなく、髪を切るのと同じような「日常の当たり前」にしていきたいです。

それから、お客さまと接する中で、やはり「このサロンに来ていただいている意味」を大切にしてやっていきたいなと改めて思っています。たくさんのサロンがある中で、URBAN NAILを選んでいただいているので。メンズサロンだからこそできることを今後もやっていきたいと考えています。

SALON DATA

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