東京・表参道に位置する、sleepia(スリーピア)表参道。2022年のオープン以来、驚異の口コミスコア4.97(2026年3月2日時点)を得ており、予約の多くがリピーターで埋まるそうです。
オーナー自身も睡眠不足や頭痛に悩まされた実体験から、「本当に価値のある癒やし」にこだわり、単なるリラクゼーションの枠を超えて、働く人の心と体を救うサロンを目指す姿を追いました。

sleepia(スリーピア)表参道
オーナー・波多野未佳さん
新卒で外資系企業に入社。激務による体調不良をドライヘッドスパで克服したことを機に、会社員を続けながらドライヘッドスパの民間資格を取得。その後、有名店での修行を経て独立。現在は表参道のドライヘッドスパ専門店「sleepia(スリーピア)表参道」のほか、下北沢でフェムケア専門サロンの「lawomb(ラウーム)下北沢」を経営。
外資系勤務の会社員からセラピストへ
ーまずは、ドライヘッドスパとの出会いについて教えてください。
もともとは新卒で外資系企業に入り、バリバリ働くことを目指していました。しかし、現実は想像以上に激務で、次第に頭痛や不眠に悩まされるようになったんです。
薬に頼りたくはないと思って色々と調べていた時に出会ったのがドライヘッドスパです。1回の施術を受けただけで頭痛や睡眠が改善したことに大きな衝撃を受けました。
ーご自身の体験が原点だったんですね。その後はどうされたんですか。
ドライヘッドスパというものが「世の中に絶対に必要なものだ」と確信し、まずは自分で施術できるようになろうと思いました。
会社員を続けながら、土日を使って勉強し、ドライヘッドスパの施術資格を取りました。最初は友人や知人に施術しているだけでしたが、あまりの評判の良さに「ちゃんと仕事にしよう」と決意したんです。
正直言って、年収は外資系時代の半分以下になった時期もありました。それでもこの仕事には大きな意味があると感じ、覚悟を決めて独立して今に至ります。

一目で興味を持ってもらえるユニークなサロン名
ー「とろけるドライヘッドスパ」というキャッチフレーズはどのように生まれたんですか。
ドライヘッドスパを受けている時、本人は起きているつもりでも、いつの間にかいびきをかいて寝ていたり、瞑想に近いまどろみの状態になったりしますよね。
あの起きているのか寝ているのかわからない、とても心地よい感覚をどう表現すればいいかと考えた時に、「とろける」という言葉がしっくりきたんです。
実際、お客さまからも「『とろけるドライヘッドスパ』って何だろう?」と興味を持っていただくきっかけになっています。
ー「sleepia(スリーピア)」というお名前もかわいいですね。
店名は、睡眠(sleep)とユートピア(utopia)を組み合わせて作った造語です。検索した時に他店と重複しない名前がいいなと思って考えました。
専門的で難しい言葉を使って説明するよりも、まずはお客さまが一目で興味を持ってくれ、受ける体験をイメージしやすい言葉を選ぶことを大切にしています。

支持の秘訣は「技術」と「心」
ー周辺相場より高めの価格設定だと思いますが、それでもお客さまに支持される理由はなんだと思いますか。
そうですね、確かにいちばん人気のメニューが「小顔ドライヘッドスパ」なのですが、90分で1万7,000円に設定しています。
これだけの金額を払っていただくからこそ、いちばんはやはり、効果を実感していただくことが大切だと考えています。
私の施術では単にリラックスして寝落ちさせるだけでなく「しっかりほぐす」ことを重視しているため、頭痛改善などを求めて来られるお客さまが非常に多いのが特徴です。
施術の前後で頭やお顔の状態がどう変わったかを写真でお見せする「見える化」も、お客さまに納得感を持っていただくための大切なステップです。
お顔の大きさが小さくなるだけではなく、頭も、しっかりとほぐれるときゅっと小さくなって見えるんですよ。
実際、ありがたいことに多くのお客さまがリピートしてくださって、今ではリピートのお客さまが8割ぐらいかと思います。
ー腸セラピーや筋膜リリースなど、流行の施術も敏感に取り入れていらっしゃいますよね。
腸セラピー、筋膜リリースや肩甲骨はがしといった流行の施術をメニューに入れているのも、単なる流行追いではありません。
お客さまのお悩みを聞く中で、「頭への施術だけでなく、脳と繋がっている腸や、肩甲骨周りからもアプローチすべきだ」と判断し、順番に講習に通って手技を習得していきました。実は流行する前からやっているものも多いんです。
お客さまの悩みをどうやって解決するかだけを考えてメニューを作り上げてきた結果、現在の高い支持に繋がっているのだと思います。

ー口コミの数字としても、4.97と、ほぼ満点に近いのは驚異的ですよね。
私は、サロンに来てくださるお客さまに対して、もはや「恋人」のように思って接しているところがあります。
だって、数あるサロンの中からうちを選んで、わざわざ電車に乗って、貴重な時間を割いて足を運んでくださるんです。それってすごいことだと思いませんか。そのプロセスを想像するだけで、感謝の気持ちが溢れてくるんです。
ーそういった思いを、具体的にはどんなアクションに落とし込んでいますか。
大好きな人にはできる限り自分のやれることをしてあげたい、という気持ちで自然と施術にも全力を尽くせます。
それから、お客さまが話してくださったことは、どんなに些細なことでもカルテにメモしています。
お体の状態はもちろん、「前回お話しされていた旅行はどうでしたか?」といった会話の続きができるよう、次回の施術の前に必ず見返しています。
そうすることで「ひとりの人間として認識してくれている」という安心感が生まれ、信頼関係が深まっていくのだと感じます。施術中にどのぐらいおしゃべりするかもお客さまの状況を見て判断しますが、常に一対一で向き合うことを大切にしています。
ホットペッパービューティー活用は「素直に」
ーホットペッパービューティーのサロンページづくりなど、運用で特に意識されているポイントを教えてください。
特別なことはしていなくて、基本的には担当の営業さんからもらうアドバイスを素直に聞いています(笑)。それから「すぐに」実行することが大事かなと考えています。
基本的なことだとは思うのですが、例えば、ブログをほぼ毎日更新してサロンページに常に「UP」のマークが出ている状態にするといったことでしょうか。
毎日の更新はやはり大変ではありますが、前職の経験もあってパソコン操作に慣れていたのはアドバンテージかもしれません。ブログに投稿する文面はAIの力を借りたりもしながら、効率よく進めています。
ー現在のサロンはマンションの一室とのことですが、内観の写真を撮る時の工夫はありましたか。
写真というより、物理的な空間づくりにこだわりました。
生活感をなくすために壁紙から自分たちで張り替えています。技術はもちろんですが、まずは安心していただくための「見た目」の雰囲気づくりも大切だと考えています。

質を落とさないための「教育」の必要性
ー高い満足度を維持するためには、技術の継承も重要ですよね。
そうですね。現在はこれからスタッフを増やしていきたいフェーズにありますが、やはりどのスタッフが担当しても同じ技術の質を保つのは難しい挑戦です。
実は以前から、小規模ですがヘッドスパのスクールを通じて、正しい手技を広める活動も行っています。適当な施術ではなく、本当に意味のあるクオリティの施術へと業界全体で底上げしたいという思いがあります。自分のサロンで働いてくれる方でなくても、一人でもいいセラピストを増やしたいですね。
ー業界全体をより盛り上げていきたい、ということですね。
はい、今後は、自分のサロンを拡大すること以上に、質の高い施術を受けられる場を増やし、社会の課題を解決していくことが目標です。
特に、生理痛やPMS(月経前症候群)など、女性としての生活に苦痛を感じてしまうような人を一人でも減らしたい。ドライヘッドスパだけでなく、2025年5月には新しく2店舗目のフェムケア(デリケートゾーンのケア)専門店のlawomb(ラウーム)下北沢をオープンしました。
そういった活動を通じて、心身ともに楽になれる人を増やしていきたいと考えています。
SALON DATA
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sleepia(スリーピア)表参道























