障がいの基礎知識②
サロンでの会話やBGM、店内の照明、香り。これらの環境要素は、お客さまによって「声が聞き取りにくい」「情報量が多すぎて疲れてしまう」といった心身の負担につながることがあります。
■聴覚障がい
聞こえない、または聞こえにくい状態です。全く聞こえない状態(ろう・失聴)から、聞こえづらい状態(難聴)まで、聞こえの程度は人によりさまざまです。
☞サロン内では?
カウンセリングや施術中の会話では、筆談やスマートフォンのメモ機能を使ったり、口の形が読み取れるように少しゆっくり、はっきり話すことを心がけるだけで、ぐっと伝わりやすくなることがあります。どんなコミュニケーション方法を希望されるか、最初に本人に確認することも大切でしょう。

■精神障がい・発達障がい
精神障がいや発達障がいのあるお客様にとって、美容室の環境がストレスになることがあります。例えば、不安や緊張を感じやすい、特定の音・匂い・接触などに敏感など、その特性は一人ひとり異なります。
☞サロン内では?
例えば、ドライヤーの大きな音、カラー剤の特定の匂い、賑やかな話し声などが強いストレスになることがあります。「今日のBGMの音量は大丈夫ですか?」「もし苦手なことがあったら、いつでも教えてくださいね」と一声かけるだけでもお客さまの安心につながります。
また、いつもの施術の流れや段取りが、当日に急に変更になることが苦手な方もいます。変更がある際には、事前に説明しておくといった工夫が喜ばれるかもしれません。

■知的障がい
情報を理解したり、自分の考えを言葉で伝えたりすることが苦手な場合があります。
☞サロン内では?
カウンセリングの際には、専門用語を避け、ヘアカタログの写真やイラストを指差しながら、「こんな感じはいかがですか?」と具体的に示すことで、イメージを共有しやすくなります。
大切なのは、サロン側が一方的に「静かにしなければ」「何かお手伝いしないと」と身構えることではありません。「今日のBGMの音量は大丈夫ですか?」「もし苦手なことがあったら、いつでも教えてくださいね」と、お客さまと一緒に心地よい空間を創っていくという姿勢が、信頼関係につながっていくでしょう。




















