サロンで働く先輩女性たち

先輩には「自分も辞めて居酒屋になる」と言っていたそう

Q. 美容師になってはじめにぶつかった壁は？

A. 慕っていた先輩との別れ。はじめて「辞めたい」と思いました

アシスタント時代は大変ですが、私の場合、負けず嫌いなので休みの日にも来て練習するのが当たり前。毎日がむしゃらに練習していました。
はじめて「辞めたい」と思ったのは、3年でスタイリストになりがんばっていた矢先に、お世話になっていた先輩女性スタッフ・小夏さんが辞めてしまったとき。朝まで飲んで話したりしていたので、もう切なくて寂しくて。先輩のお客さまを引き継がせてもらったものの、私にできるのかと不安ばかりが募って。でも、そのおかげでそれまですごく甘えていたことに気がつき、「私がやらなきゃ」と自覚を持ってがんばれるようになりました。

先輩・小夏さんと。再会時には「運命ですね」と伝えたそう

Q. サロン初の産休・育休、その後の時短勤務で感じたことは？

A. 相談することの大切さと、先輩ママスタッフの存在の大きさ

産休・育休は一般企業では当たり前のことかもしれませんが、お店に前例がなかったので、当時の私は美容師が産休や育休を取れるのかも分からない状態。取れなかったら辞めるしかないと思っていました。でも、店長と社長に話したら、「保育園が見つかり次第、戻ってくればいいよ」と言われて。ゼロからしくみを作ってもらい、産休前は19:00までの時短勤務。産休・育休も取得できました。
職場復帰後は、かつて慕っていた先輩・小夏さんが私が産休に入るのを機にママスタイリストとしてお店に戻って来てくれていて！　時短勤務の前例を作ってくれていたし、なんでも相談できるので、本当に助けられています！

「美容師は中学生の頃からなりたかった仕事」という岡田さん

Q. 出産後も美容師を続けることで、見えてきたことは？

A. 子育てと仕事。両方ある方が自分には良いということ

育休明けに久々にハサミを持ったときは本当にうれしくて、それからは辞めたいと思ったことはありません。
ただ、復帰後１年目は子供の風邪や熱で保育園から呼び出されてばかりで、お店にも迷惑を掛けてしまって。１週間くらい休んでしまったときは「仕事を辞めた方がいいのかな」と思うこともありました。でも、2、3歳くらいから子供も丈夫になってきて。最近、やっと育児と仕事を両立できると思えるようになって、すごく楽しいんです！
今は仕事の時間と家で家族と過ごす時間、両方が自分には必要なんだと思っています。だから美容師はこれからもずっと続けます。ほかの仕事は考えられないので、ハサミが持てなくなるまで続けます！