先輩女性インタビュー100人

サロンで働く女子 
100の生き方

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのか、100人にインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.80

アシスタントで妊娠、ママになってデビュー。
練習嫌いだった自分が変われた理由とは?

自動車の街・豊田市の幹線道路沿いに立つ「LUCIDOSTYLE reMix」。明るい店内でキビキビと働くスタイリストの佐野さんは、アシスタント時代の22歳で長女を出産。それでもスタイリストへの夢を諦めず、子育てしながら猛練習。試練を乗り越えてデビューを果たした、ガッツのある女性です。現在は2児のママとして奮闘する日々。「出産前は決して練習熱心じゃなかったんです」と振り返る、彼女を変えたものとは何だったのでしょうか。

Staff Data

佐野陽恵さん 27歳

スタイリスト。
「LUCIDOSTYLE reMix」勤務(愛知県豊田市)。
スタイリスト歴3年。既婚。5歳と2歳のふたりの女の子のママ。現在9:00〜15:00のパート勤務。
土曜日と日曜日が休み。

佐野さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    中学の頃からの夢である美容師になるため、専門学校で学んだ後「reMix」に入社。「plus reMix」店に配属され、アシスタントに。

  • 21

    入社1年半で今の夫との間に子どもができたことが発覚し、予想外のことに戸惑う。店長やオーナーと相談し、アシスタントのまま産休を取って仕事を続けることを快諾され、救われた気持ちになった。

  • 22

    臨月直前までアシスタントとして働き、産休に入る。春に長女を出産。子育ての時間を大切にしたいと思い、長女が1歳になるまで育休を取った。

  • 23

    ★夫の実家に長女を預け、15:00までのパートで職場復帰。早くスタイリストになりたい一心で、育児をしながら早朝や、ときには一旦帰宅後に夜間練習を積んだ。必死の努力が実り、念願のスタイリストデビューを果たす。

  • 24

    スタイリストとして充実してきたときに2人目の子どもの妊娠が分かるが、「仕事を続けたい」という気持ちには迷いがなかった。

  • 25

    長女が春から幼稚園に入園し、夏に次女を出産。長女の時と同様に1歳になるまで休みを取り、育児に専念した。

  • 26歳~

    育休中に「reMix」全店で社内託児制度がスタート。次女を預けて「LUCIDOSTYLE reMix」に復帰。現在も次女と一緒に出勤・退勤する毎日。

  • テレビを観る姉に構って欲しい妹。「子育ては想像と違うことだらけだけど楽しいです」(佐野さん)

  • 併設の託児ルームに、次女を預けに。社内託児ができたお陰で安心して仕事に集中できる

  • 夏にサロンで開催されたバーベキュー大会で、スタッフに抱っこされてちょっぴり照れている次女。子ども連れで参加できる行事も多い

佐野さんへのインタビュー

「自分の中では常に、仕事を諦めるという選択肢はなかったですね」と佐野さん

Q. アシスタント時代に妊娠が分かり、不安を感じませんでしたか?

A. 会社が快く受け入れてくれたので、救われた気持ちになりました。

 やはり突然のことで戸惑いはありました。美容師は子どものころからの夢でしたし、親に学校も卒業させてもらった以上、頑張って続けるつもりでした。一方で、主人とは結婚することを考えていたので、子どもは産みたかったんです。当時、社内のママはオーナーの奥様である副社長とベテランスタイリストさんだけ。近い年代では前例がなく、どうなるか不安でした。まず「アシスタントのまま出産して復帰が許されるなら、仕事を続けたい」と店長に伝え、店長からオーナーに話をしてもらいました。すると思いがけないほど快く受け入れてくれたので、とても嬉しかったです。
 パートとして復帰したのは、仕事の間に子どもを見てくれる義理の母と話し合ったときに「16:00ごろまでなら大丈夫」という条件があったからです。妊娠が分かって親身に相談に乗ってくれた店長や先輩パートママ、オーナー、子どもの世話を引き受けてくれた義母がいなければ、職場復帰は実現できなかったと思います。

佐野さんについて「勤務時間は短くても大きな戦力」と店長の小島さん(左)。ママの視点を活かした接客に信頼を置いている

Q. 育児と修業の両立には大変なご苦労があったのではないですか?

A. 迷いもありましたが、自分のことながら「母は強し」を実感しました。

 朝練習が中心でしたが、できるときは夜にもう一度サロンに出てモデルカットをしました。気持ちに余裕がなくなり、主人に「無理しなくていいんだよ」と心配されたこともあります。育児も仕事も中途半端になりそうで「本当に戻ってきて良かったのかな?」と悩んだこともありました。でも、やはり「母は強し」ですね。子どもという守るべき存在ができた上に、スタイリストという明確な目標もあったので、すごく大変でしたけど苦には感じませんでした。
 実は出産前は遊びたい盛りで、営業中の業務は大好きだったのですが、練習に対してはあまり熱心なアシスタントではなかったと思います。でも、復帰後は自分でも驚くほど、美容に対する気持ちが強くなりました。アシスタントのまま1年以上も休ませていただいたのだから、少しでも早く一人前になって恩返しがしたい気持ちが強かったんです。ですから夢がかなってスタイリストデビューできたときは、本当に夢のようでした。

最近いちばん嬉しかったのは「ママはお仕事しているのに、帰ってからもお茶碗洗ったりして偉いねって長女に褒められたことです(笑)」

Q. 2人の子どものママになった今、美容師としてどんな目標を持っていますか?

A. お客さまにもっと喜んでもらえるよう、美容師歴にふさわしい力を付けたいです。

 スタイリストになって日が浅いうちに2人目を妊娠したのですが、働く気持ちに変わりはなかったので、最初のような不安はありませんでした。幸い育休中にサロンのキッズルームで社内託児が始まり、次女の預け先ができたので安心して復帰することができました。今は次女と出勤して、帰りはその足で長女の幼稚園のお迎えにも行けるので、本当に助かっています。
 スタイリストになって感じるのは、お客さまに自分なりの提案ができる楽しさ。それと同時に、責任の重さです。帰られた後に「スタイルが維持できているかな」「お手入れはしやすいかな」ということがいちばん気がかり。ですから、再来店してくださったときに「とても良かった」と褒めていただけると、結果が出たと感じて嬉しくなりますね。
 私はスタイリストとしてはキャリアが浅いですが、美容師になってからの年数はそれなりに長くなりました。なので本当は、育休のブランクを埋めるためにもっと腕を磨かないといけません。特に2人目を産んでからは、美容師としてのキャリアに見合う技術を身に付けたいと強く思うようになりました。今はなかなかレッスンの時間が取れない葛藤がありますが、上手くなりたい気持ちを持ち続けて、少しずつ頑張ろうと思っています。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

振り返ってみて思うのは「諦めなければ夢はかなうんだなあ」ということですね。それも、たくさんの人が支えてくれたからこそ。強い意思を持っているなら、それをなるべく多くの人に伝えておけば、自分だけでは乗り越えられないことがあったときも誰かしらが導いてくれます。もともと私はひとりで悩みを抱え込みやすいタイプなので「急に爆発しないで、普段からちゃんと話しなさいよ!」と常に言ってくれる友達がいて、とてもありがたかったです。そんな存在も大切にするといいと思います。

Salon Data

LUCIDOSTYLE reMix【ルシードスタイル リミックス】

アクセス
愛知環状鉄道三河豊田駅から徒歩約10分
創業年
1998年
店舗数
3店舗
設備
セット面17席 ※LUCIDOSTYLE reMix
スタッフ数
20名(スタイリスト9名、アシスタント8名、レセプション3名)※LUCIDOSTYLE reMix
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000269618/

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