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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.18

女性店長に憧れて、受付バイトから美容師に。
産休後の葛藤を抜け出し「新しい道」へ!

 美容師になるきっかけは、サロン受付のバイトという珍しい経歴を持つ石垣さん。女性店長がかっこよく働く姿に魅せられ、気がつけば美容師の道へ進むことに。努力の末、トレンドの発信地・表参道のサロンでマネージャーとして働いていた石垣さんにとって、妊娠・出産によりそれまでのお客さまが離れてしまうことはなによりも辛いことでした。もがきながらも、今は長年の仲間に支えられ、新しいチャレンジへ。葛藤から抜け出して新たな一歩を踏み出した石垣さんに、その想いを伺いました。

Staff Data

石垣直美(いしがきなおみ)さん 38歳

マネージャー。
vicca表参道店勤務(東京都渋谷区)
スタイリスト歴14年。3歳の男の子のママ。
オープン〜18:00の時短勤務で、定休日と水曜の週休2日。
日曜は予約状況等により勤務を調整している。

石垣さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    大学3年生のとき、地域密着型のサロンで受付のバイトを始める。目標が見つからず大学を中退。フリーターになり、バイトの時間が増える。

  • 21

    初めは美容業界に興味がなかったが、女性店長がかっこよく働く姿に憧れを持ち、お店で働きながら通信で美容師免許取得を目指すことに。

  • 24

    美容師免許を取得後、1年でスタイリストデビュー。
    現在のvicca代表・中澤さんは当時のお店の先輩。一緒にヘア雑誌を見て最先端の技術やトレンドを学び、もっと多くのお客さまを担当したいという想いが強くなる。

  • 25

    「数をやらないと上手くならない」と転職を決意。大手サロンの渋谷店に入店。「半年で月100人指名がこなければ、やっていくのは難しい」と言われ、ちょうど半年で達成。有名店出身の先輩スタイリストも多く、さまざまな技術を学ぶ。

  • 26

    トップスタイリストになり自信がつくが、20代後半に入り、ハードな働き方をずっと続けられるか不安に。
    はじめのお店の先輩である中澤さんが共同で開業する代官山のサロンに移ることに。

  • 32

    大手サロンのときの美容師仲間だった後輩と結婚。
    同僚女性が結婚しても早く帰れないというのを見て、家族と仕事の両立に不安を感じていた。

  • 33

    中澤さんが新店舗立ち上げると聞き、「私も一緒にいきます」と申し出る。vicca表参道店のオープニングにマネージャーとして参加。

  • 34

    ★妊娠、出産。妊娠中は時短勤務に。産休、育休を取り、保育園に入りやすい0歳児で子供が入園。出産後4カ月で復帰するが売り上げが半分に落ち込み、子育てとの両立の中で葛藤の日々を過ごす。

  • 38歳~

    中澤さんの助言もあり、新しいことをやっていこうとチャレンジ中。夫と二人三脚で子育てをしながら、カラー講習や着付けなど、サロンワーク以外にも美容師ができるさまざまな新サービスを企画している。

  • 代官山のサロンが原宿に2店舗目を出した頃

  • viccaのオープニング準備中にスタッフと

  • 産休前にスタッフみんなにお祝いをしてもらった

  • 産休後はサロン外でのカラーセミナー講師も務めた

石垣さんへのインタビュー

ロットを触るのもはじめて。練習しても試験には何度も落ちて悔しい想いをたくさんした

Q. 大学生から見習いに。スタイリストになるまで辛かったことは?

A. 遅いスタートだったので「早く上達したい!」という一心。練習も苦にならず、はじめて「負けず嫌い」と言われるように。

 受付のバイトのときに、アシスタントさんたちが朝も夜も練習して、お昼を食べる暇もなく働いているのを見ていました。大変なのが分かっていてこの世界に入ったので、辛いと思わなかったんです。「ここさえクリアすればスタイリストになれる」とイメージもできていたし、スタートが遅れている分、早く技術を身につけたくて。「練習ができて楽しい」と思っていました。それに技術試験は全15店舗のスタッフを集めてやっていたので、年下の人たちに負けるのが恥ずかしかったし、すごく悔しかったんです。それまでは言われたことはなかったんですが、美容業界に入ってから「負けず嫌い」と言われようになりました。

Q. 妊娠して、仕事を続けることに不安はあった?

A. 妊娠前から、サロン代表の中澤さんが「いつでも妊娠して大丈夫だから」と言ってくれていたので、不安はありませんでした。

 2店舗目である南青山店オープン前の忙しい時期だったんですが、中澤さんに妊娠を伝えると、「石垣さんが働き続けてくれることで、今のアシスタントの女性たちが“子供ができてもずっとviccaで働いていけるんだな”って思えるようになるから、一緒にやってみよう」と言ってくれたんです。それまでのサロンでは「妊娠したら続けるのは無理」という雰囲気だったので、「お店の女性たちのひとつの目標になるから」と言ってくれた中澤さんには本当に感謝しています。

なにか答えがほしくて、活躍している女性美容師の方のセミナーに行ったこともあるそう

Q. 復帰後、ぶつかった壁は? その乗り越え方は?

A. 産休後、売り上げが半分に。過去とのギャップに3年ほど悩みましたが、今はその経験を活かして「仕事の選択肢を増やす」ことにチャレンジしています。

 産休、育休で休んでいたのは4カ月。それならお客さまが戻って来てくださると思ってました。でも、せっかく急いで復帰したのに売り上げは半分に。子供を保育園に預けていたので「かわいそうだな」という葛藤もあり、ピリピリしてスタッフに厳しくあたってしまうこともありました。ちょっとでもミスがあると、「お客さまが離れてしまう」と考えてしまっていたんです。
 代表の中澤さんは「離れてしまったお客さまを戻すのではなく、新しいことをやっていこう」と言ってくれていました。でも、悔しさもあったし、「美容師の花形はサロンワーク」と思っていたので何をやればいいか分からなかったんです。そんな中で新たにヘアカラー講習や着付けをはじめてみたら、ほかのスタッフから思いがけず「着付けをやりたい」と言われて。お店にずっといる必要のない着付けやブライダル、ヘアメイクなどの仕事が増えれば、結婚・出産などで状況が変わっても続けられるし、お店に貢献できる。それもひとつの道だし、スタッフが将来、いろんな仕事を選択できるようになればいいなと思うようになりました。
 とはいえ、売り上げにはまだ全然、満足できていません。だからこそ、ここからできることを今、いろいろ考えています!

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

 自分が辛いとき、迷っているときこそ、「ぶれない心」を持つことが大切だと思っています。私も今まで、厳しい状況にぶつかるとつい「ほかのことをやってみようかな」とぶれてしまっていたんですが、そのたびに中澤さんに、「石垣さんができることは美容師しかない」と言われて(笑)。そのおかげで、今まで「美容師」を続けることができました。
 ぶれてしまうこともあるけれど、自分が今までやってきたことに自信を持ってほしい。そう思うことで、道は少しずつ開けてくると思います。

Salon Data

vicca 表参道店【ヴィッカ 表参道店】

アクセス
千代田線明治神宮前駅・表参道駅から各徒歩4分。JR原宿駅から徒歩6分。
創業年
2010年
店舗数
3店舗
設備
8席 ※vicca 表参道店
スタッフ数
7名(うちスタイリスト4名、アシスタント3名)※表参道店
URL
http://beauty.hotpepper.jp/slnH000170741/
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