第2章高単価を実現するブランド戦略
「五感すべてにこだわり、
“小さな感動”を積み重ねていく。」
お客さまの体験価値を高めるために、どんなことを意識されていますか?
極端な言い方をすると、「どのサロンでも大差ないでしょう?」と思われます。だから、そうじゃないと示せることに徹底してこだわっています。細かいことでいうと、創業当初から雨の日に傘を無料で提供するサービスを行っています。せっかく綺麗にネイルやアイラッシュをしたのに、急な雨で傘がないとテンションが下がってしまいますよね。こういう「小さな感動」の積み重ねが大事だと考えて、ブランドコンセプトに「感動は、細部に宿る。」と掲げています。
店内のアロマやBGM、おしぼり、スタッフの制服からバッグまで、五感すべてにこだわり、どの店舗に行っても同じ体験をしていただけるよう設計しています。そのために「ブランドブック」を活用して、スタッフの身だしなみや店舗アメニティの基準を明確にしています。また、SNS用の写真の撮り方や文字フォントまで、細部にわたりブランドとしての統一感をつくり込んでいます。
「ブランドブック」は入社時に全スタッフに配布。ブランド設計を細部まで定めた一冊
「小さな感動」は、どのように生み出しているのでしょうか?
店長やマネージャーが集まる会議の中で、「自分たちのお店で感動する瞬間って何だろう」と話し合い、設計しています。
入店から退店まで、お客さまが感動するポイントを設定して、たとえば来店時に喜んでいただけるお出迎えの仕方、とかですね。また、それをリスト化したものを、各店舗でチェックする仕組みも導入しています。
店舗ごとに異なる内装も、デザイン性があって素敵ですね。
店舗の空間づくりでは、お客さまに心地よく過ごしていただける空間を最優先に考えています。出店エリアごとの特性や雰囲気に合わせたコンセプトを設計し、非日常を感じられる洗練された内装も心がけています。
そのため、内装や設備への投資は妥協しません。出店費用は一般的なサロンの数倍になることもあります。その分、多店舗展開をされているサロンと比べると、出店スピードは遅いかもしれませんが、私たちはそれ以上に、ブランド価値を高めていくことが重要だと考えています。
実は、2店舗目を横浜・関内に出店したときに、後悔したことがあったんです。当時は内装の予算を気にしすぎてしまい、完成した店舗を見たときに、「ああ、これもやっておけばよかった」と思いました。でも、一度完成した店舗を壊してつくり直すには、さらに大きな費用がかかります。だったら、最初から妥協せず、理想のお店をつくった方がいいと思ったんです。
その方針に変えてからは、スタッフのモチベーションも上がり、お客さまからも「素敵な空間ですね」とお褒めの言葉をいただくことが増えました。空間そのものも、ブランド価値をつくる大切な要素だと実感しています。
体験価値を高めるには、スタッフの力も重要です。そのために大切にしていることは?
一人ひとりが会社のパーパスやブランドコンセプトに共感して、「感動を届けるために、こういう行動をしたい」と自発的に思ってくれる環境づくりを大事にしています。
会社のパーパスや経営理念を共有する「コーポレートブック」があり、その第2弾として現在は「ポテンシャルブック」を制作しています。これは店長やリーダー、アイリスト、ネイリストなど、役割ごとに求められる行動やあるべき姿を見える化したものです。社内研修や店舗ミーティングで活用する予定です。
※「アイリスト」は、有限会社ローヤル化研の登録商標です
スタッフが"体験する"機会も大切にされているとか。
当社は店長会議の後や店舗ごとに定期的に食事会を開き、コミュニケーションを取る場を設けています。自分自身、飲食店からホスピタリティを学ぶことも多いので、普段はなかなか行けない、自分で行くには少し背伸びが必要なようなお店に一緒に行き、一流のサービスや空間に触れてもらう機会をつくっています。その体験を通じて得た気づきを持ち帰り、日々のサービスや空間づくりに活かしています。
また、やったことがないこと、見たことがない景色に出会う機会として、年1回の社員旅行も実施しています。そういった経験も、お客さまへの接客に活きてきます。
2025年の社員旅行は千葉県のグランピング施設を貸し切り、チームビルディングを兼ねた運動会も!













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