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受賞サロンのカギ 受賞サロンのカギ

お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。

2年連続GOLD Prize受賞!
徹底した目標管理でホットペッパー
ビューティーを攻略!

ALBUM SHINJUKU

HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 関東エリア GOLDPrize 受賞

10席以上

2014年に創業、関東に5店舗を展開する「ALBUM(アルバム)」。オフィシャルのインスタグラムはフォロワー数48万人超。バックオフィスの管理部による、IT技術を駆使した運営が特徴的なサロンです。昨年に続き、2年連続でGOLD Prizeを受賞した秘訣を、プロデューサーのNOBUさんに伺いました。

https://beauty.hotpepper.jp/slnH000385287/

CONCEPT

「トレンドヘアーを毎月通える価格で提供」がコンセプト。
目まぐるしく変化するトレンドを素早くキャッチしつつ、ファストファッションのように誰でも手が届く低価格で提供。
毎月通って、最新ヘアスタイルを楽しんでもらいたい。そんな思いから、リーズナブルな価格設定を行っているという。
「女性が憧れるかっこいい女性」をイメージした、辛めのスタイルが定番。

INITIATIVES

AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み

01.

来店周期を短縮化。ヘアスタイルをファッションのように楽しんでもらう。

02.

SNSやITツールを駆使しつつも予約導線はシンプルに。 ホットペッパービューティーに集約。

03.

撮影・投稿数の目標設定と、独自の分析でホットペッパービューティーを徹底攻略。

01.

来店周期を短縮化。ヘアスタイルをファッションのように楽しんでもらう。

高い施術料は、特に若い女性のお客さまにとってへアメンテナンスのハードルを上げ、時にこまめな来店を妨げることも。そこで、ALBUMでは、メインターゲットのF1層(20~34歳女性)に毎月通ってもらえるようなリーズナブルな価格を設定。ファッションと同じように、もっと気軽に「ヘアスタイル」というトレンドを楽しんでもらえることを目指したという。
施術時には1カ月後のヘアスタイルに対する提案をする他、サロンのオリジナルアプリ「IKINA」を使ってのアフターフォローなど、お客さまとのコミュニケーションも欠かさない。そのような取り組みの結果、一般的なサロンでは2カ月~3カ月程度とされるお客さまの来店周期が、ALBUMではほとんどが1カ月~2カ月周期に。
また、リーズナブルな価格の中でもこだわりぬいた商材を使用し、満足度を上げるための技術の鍛錬にも余念がない。

「ALBUM SHINJUKU」にはスタイリストが29名、アシスタントが9名在籍(2020年4月現在)。スタッフにとってNOBUさんは、「熱血先生」的な存在だとか

02.

SNSやITツールを駆使しつつも予約導線はシンプルに。 ホットペッパービューティーに集約。

目指すのはITツールの「共存」。F1層が最もチェックしているインスタグラムには、常に新しいスタイルやアレンジ動画を投稿。お客さまに飽きられることがないように、あっと驚くようなデザインを発信し続けている。各スタッフのインスタグラムにはホットペッパービューティーのリンクを貼り、予約はそちらに誘導。自社サイトにも同様のリンクを貼っている他、「IKINA」で来店を呼びかける際も、予約はホットペッパービューティーへ促す。予約管理をシンプル化することによって、煩雑な予約の管理作業が発生しないだけでなく、電話受付などを行うレセプションも不要に。リーズナブルな価格設定につながっている。

ALBUMは全店舗にお客さま用のフォトブースが。ここで施術の前後の写真を撮影するという。

03.

撮影・投稿数の目標設定と、独自の分析でホットペッパービューティーを徹底攻略。

お客さまのスタイル写真の撮影本数、モデルの撮影本数、口コミの獲得率について、スタッフ全員に毎月の目標を設定。それぞれのスタッフが撮影したスタイル写真は、バックオフィスである管理部によってホットペッパービューティーに毎日アップされる。さらに管理部ではホットペッパービューティーの人気スタイルの分析も行い、そこから導き出したトレンドスタイルや撮影方法などを現場へ指南。スタイリストたちはそのアドバイスを取り入れ、より反響の高いスタイルを目指して、施術と撮影に励んでいる。

プロデューサーインタビュー

~HOT PEPPER Beauty AWARD 2020 GOLDPrizeを受賞して~

NOBU さん

大阪府出身。大阪の美容専門学校を卒業後、東京・大阪の3店舗のヘアサロンで経験を積み、2014年に「ALBUM」へ。月間入客数500名以上、インスタフォロワー数24万人超の人気スタイリストとしてだけでなく、ファッション誌のヘアメイク、セミナー講師としても活躍。「ALBUM」ブランド計5店舗・スタッフ約150名(2020年4月現在)の教育統括も行っている。

ー受賞後の変化について

―2年連続の受賞となりましたが、次の目標は何でしょうか?

店としては、やっぱりGOLDPrizeの受賞3連覇は確実に成し遂げたいですね。2年連続受賞で築いた土台を使って、どんどん売上を伸ばしていけるように、スタッフたちを育てていきたいです。
今年は新型コロナの影響でセミナーなど外での仕事が減ったので、その分、店のことをしっかり見られます。ALBUMでは若くて力があるスタイリストがどんどん育ってきているので、それに続くようなスタッフの育成に力を注ぐ年にしたいです。

―NOBUさん個人としての目標は?

僕は目標を作らないんです。やりたいことは絶対に達成するものだと思っているから。GOLDPrizeも獲るべきものだと思っているので、そのための努力をするだけです。
受賞するためには毎日やるべきことがあって、1個やりそびれると、翌日に1個増えてしまう。それならばスタートダッシュを毎日やっていくしかない。最初にたくさんやっておけば、後が早いじゃないですか。しかも毎日がスタートダッシュだから、気づいた時には予定よりずっと前に進んでいます。
体づくりも同様で、この1年で20kg減量しました。思いがあって、やるべきことを先回りしてやっていけば、必ず達成できるものだと思っています。

―何かサロンに変化はあったのでしょうか?

いつも通ってくれているお客さまからは、お祝いの言葉をたくさんいただいて嬉しいですね。
また、美容室で働いている人たちが、お客さまとして来店してくれることも増えました。特に大阪のスタイリストさんが多いです。どうやって売上を上げたかを聞かれるので、僕らのやっていることを隠すことなく話すようにしています。 お客さまでも同業者の方でも、注目されているということは、その分「求められるハードルが上がっている」ということ。なのでスタッフにもさらなる教育が必要になります。
例えば僕がインスタグラムに載せたカラーが話題になったら、そのデザインをスタッフみんなができないといけない。全員が一丸となって気持ちを引き締めて、今後ももっともっと技術を磨いていかなければと思います。

ー「ALBUM AWARD」開催の目的は?

―社内でもアワードを開催されているとのことですが。

年1回、シティホテルの会場に全スタッフを集めて、「ALBUM AWARD」の表彰を行っています。スタッフにとっては、おしゃれをして普段は行かないようなラグジュアリーな場所に行き、自分の仕事を評価される特別な日です。みんながMVPを目指して頑張っているので、受賞を逃し、悔しがって涙を流すスタッフもいます。それぐらい本気な人たちが集まっているからこそ、全体で切磋琢磨される。
僕はスタイリスト人生で、何か賞を獲ったという経験がないんです。だから、選ばれない悔しさを知っています。自分自身が日陰のスタイリストだったからこそ、光を浴びるスタイリストをいっぱい作っていきたいと思っています。

―ハングリー精神がNOBUさんの原動力に?

カリスマブームの時には、雑誌に出て注目を浴びているスタイリストを陰から眺めて、「自分の方が有名になってやる」と奮起したりしていました。
でも今はそういう人たちとお話しする機会が度々あり、勘違いしていたなと気付くことが多いです。有名になる人はやっぱり努力しているのだなと。学べることも多くて、彼らと肩を並べて話せるようになったことが嬉しい。
そうやって考えを変えることができるのは大事なことで、僕の持論なんですが、「自分を変えられない人は、お客さまを変えられない」と思います。僕はこの歳でも、何でも受け入れます。スタッフがうまかったら教えてもらうし、インスタグラムでも常に新しいことに取り組む。それをやるからこそ、お客さまを変えることができる。
そういう柔軟性をスタッフたちにも浸透させていきたいですね。

ー今後、「ALBUM」が目指す姿

―今後ALBUMさんはお客さまにとってどんな存在でありたいですか?

やっぱり、お客さまに毎月1回通ってもらえるサロンであり続けたいですね。将来的には、全国へ出店を計画していますが、表参道のような大人の街にちょっと年齢層が上のサロンを作りたいと思っています。
僕らがF1層を取り込む理由の1つとして、一緒に歳をとっていきたいという考えがあるんです。若くて一番キラキラしている時に「ALBUM」に通ってもらって、それから数年後に、今度は表参道のお店へ通ってもらえるようにする。そうやってお客さまのライフスタイルに合わせて、共に歩んでいけたらと。そのためにも、もっともっと店舗も増やしていきたいなと思っています。

―年齢を重ねて、このまま通い続けていいのかなと迷った時、次のサロンがあるならば嬉しいですね。

それに加えて、都会には出かけにくいという主婦の方などをターゲットにした「IT」というサロンも作りました。今は中野に1店舗のみですが、今後は「ALBUM」は主要都市に出して、「IT」はその間に出していく、という展開を考えています。そうやってお客さまの暮らしに合わせた店舗展開を進めていって、いずれは海外へ。まずは関東エリアから広げていくことを計画しています。

取材レポート

「自分を変えられない人は、お客さまを変えられない」。
そんな言葉を体現するように、柔軟に取り組みを変えるNOBUさん。多くのスタッフの教育やプロデューサーとしての仕事を抱える中、管理部で設定されたホットペッパービューティーの個人目標をこなし、毎日のスタイルアップや新しいことへのチャレンジなど、すべてに全力な姿がとても印象的でした。 また、今回の取材で何度もおっしゃっていたのが「ホットペッパービューティー攻略」という言葉。(ありがたいけど、丸裸にされているようでドキドキ…笑)ホットペッパービューティーというツールを最大限活用できていないサロンがまだまだ多いと感じているそうで、「ホットペッパービューティー活用を教える全国行脚に行きたい」、と熱く語ってくださいました。
そうすると、ライバルが増えてしまうのでは?との質問には「美容業界全体が盛り上がるし、その分ALBUMもさらに進化する。」と力強いお言葉が。ALBUMの快進撃はまだまだ続きそうです。

SALON DATA

ALBUM SHINJUKU【アルバム シンジュク】

アクセス
JR新宿駅より徒歩3分
創業年
2014年
店舗数
5店舗
設備
セット面21席
スタッフ数
35名(2020年4月現在)
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000385287/
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