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イノベーターが
見ている未来

vol.123

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

mirror ball 中野剛志さん (age.48) ALBUM 槙野光昭さん (age.52)

mirror ball×ALBUMが経営統合!
“意外な2人”は、なぜ手を組んだのか。

業務委託サロン・シェアサロンを展開する「mirror ball(ミラーボール)」と、トレンド提案・SNS発信で存在感を放つブランドサロン「ALBUM(アルバム)」。この2社が、新たに新設した持株会社「SYNRA GROUP(シンラグループ)」を親会社として、2025年10月31日、経営統合に同意。これによりグループ全体で約160店舗となるが、統合は単なる拡大ではない。双方の強みを掛け合わせて生まれるシナジーとは?

株式会社mirror ball 代表取締役・SYNRA GROUP株式会社 代表/中野剛志さん
飲食店経営などを経て、2008年に「株式会社mirror ball」を設立。「Eleanor」や「tocca」など業務委託と正社員のハイブリット型サロンと、「EMANON」や「NEHAN」といったシェアサロン美容室を中心に、ネイル・アイサロンなど145店舗展開。

株式会社ALBUM 代表取締役・SYNRA GROUP株式会社 取締役/槙野光昭さん
パソコン周辺機器メーカー勤務を経て1997年に「価格.com」の前身となる会社を起業。2001年に同社を売却、2014年にヘアサロン「ALBUM」を開業。現在は13店舗展開し、自社でアカデミーやECサイトも運営。

第1章2人の出会い

「mirror ballとALBUMが一緒になれば、
理想的なんじゃないか?」

2025年3月に新設した「SYNRA GROUP」。社名は「心」+「信」+「森羅」に由来。美容サロンはお客さまの「心」を扱う仕事であること、経営にあたっては「信頼」を大事にするスタンスを表している

今回の経営統合は、業界内でも大きな話題になりました。そもそもお2人の出会いは?

中野:実は僕、ALBUMがオープンする前から槙野さんのことは知っていたんです。サロン経営に関するブログを読んでいて。2014年にALBUMがオープンした後も、動向をずっと気にしていました。

槙野:美容室経営のノウハウを書いたブログですよね。こういうブログを作ったら、これから美容室をオープンしようとする仲間と知り合うきっかけになるんじゃないか、と企画したんです。文章を書いていたのは、立ち上げ時のメンバーでした。

中野:mirror ballの今後を考えた時、新卒採用の強化や若者向け業態の開発が必要であり、ECをはじめとしたシステム開発やSNS教育にも力を入れていきたい。自分たちに必要なことを、一番上手にやっていたのがALBUMでした。お会いしたいと思っていたところ、ちょうど槙野さんのセミナーがあったので参加して、名刺交換をしたのが3~4年くらい前ですね。

槙野:その頃の僕は業務委託サロンの展開を加速させたい考えがあったのですが、コロナ禍のあおりで計画よりも遅れていて。中野さんは業務委託サロンも全国展開されていて、すごいなと思っていました。声をかけてもらって話すうちに、「中野さんの会社とうちが一緒になれば、理想的なんじゃないか?」と感じました。

相思相愛というか、そんなドラマチックな展開があったとは!その最初の話からの数年間は、準備期間だったのでしょうか。

中野:やるべき準備は膨大でしたし、一時は話が止まったこともありました。経営統合というのは、後戻りができない大きな決断。「絶対に良くなる選択」と、わかってはいたものの悩みましたね。あまりに悩む僕を見た妻は、「一緒にやればいいじゃん!」と(笑)。僕が昔から「ALBUM、ALBUM」と話していたのを、知っていたので。

何より、ALBUMのスタッフが投稿するインスタを見ていると、ものすごい熱意が伝わってくるんです。しかも1人や2人じゃない。こんなにもたくさん熱い人たちがいるというのは、本当に素晴らしいことです。

スタッフさんの熱意が決め手になったんですね。槙野さんは、経営統合にあたり大変だったことは?

槙野:mirror ballは上場を見据えて組織を整えていたので、我々よりも先をいっていたというか。細かい書類ひとつとっても、その“基準”に合わせる、というのが大変だったかもしれないですね。そのぶん、ALBUMも“きっちりとした会社”に近づけるということなので、結果的には良かったです。

ちなみに経営統合することに関して、スタッフさんの反応は?

中野:mirror ballのスタッフは、ALBUMに憧れて、お客さんとして通っている人も結構いるんです。なので、喜んでいるスタッフが多かったですね。

槙野:ALBUMのスタッフは、最初キョトンとした反応だったかもしれません。「会社がすごい変わってしまうんですか?」と心配する者もいましたが、「あなたたちの夢を叶えるツールが増える。チャンスが増えるということです」と。資本がどうのこうの…という内容は伝わりづらい部分があったかもしれませんが、「美容師の夢を叶えるための器が広がった」と説明しました。

美容業界の反応はいかがでしたか?

中野:みんな結構、「意外な組み合わせ」と思っているみたいで。あとは、「何を企てているの?」みたいなことを聞かれたりしました(笑)。

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