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イノベーターが
見ている未来

vol.66

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

CHAINON

坂口 貴徳さん (age.34)

美容師ではなくタレント?
店長ではなくコミュニティマネージャー?
“個”を活かした、プロダクション型経営とは。

2019年1月、大阪の西梅田にヘアサロン「CHAINON(シェノン)」をオープン。わずか2年8カ月で、美容室・エステサロン・飲食店など9店舗展開(9月28日で10店舗)。スタッフ数は約70名。スタッフ一人ひとりの個性を活かす「プロダクション型経営」で注目を集める。そして、店長ではなく「コミュニティマネージャー」をおく理由とは?

坂口 貴徳さん/「株式会社 CHAINONエンターテインメント」代表取締役社長。1986年、京都府出身。2021年に設立した「一般社団法人 日本美容改革推進協会」代表理事も務める。そのほか、化粧品メーカー事業、自身が主宰するオンラインサロン、公式LINE通信など、幅広く活動している。

・CHAINON
https://chainon-hair.com/

・日本美容改革推進協会
http://jpa2021.com/

第1章コミュニティとの関わり

「アシスタント時代に学んだ、
コミュニティ運営と経営ノウハウ」

創業から約2年半で9店舗、すごいスピードですね。

9月28日に、新ブランドの美容室「Jeunesse(ジュネス)」をオープンするので、それを合わせると10店舗になります。「CHAINON」は万人ウケするお店ですが、「Jeunesse」は、とがったデザイン性のあるお店にしようと、アーティストの方に壁画を描いてもらいました。「CHAINON」は、もうスタッフの力で伸ばしていけるので、「Jeunesse」は新たな実験の始まり、といった感じです。

展開が、速いですね。1店舗目の立ち上げ当初から、スムーズに?

1店舗目のオープン前から、「巻き込み型」を試したくて、いろいろ仕掛けていました。クラウドファンディングでオリジナルシャンプーをつくって、それで150万円くらいの資金を集めたり。シャンプーのパッケージデザインや、「CHAINON」という店名も、SNS上で投票して決めたものです。インプレッションが7万あったので、その過程を7万人も見てくれた、ということになります。

僕は、西野 亮廣さん(芸人・絵本作家)のオンラインサロンに入っているのですが、そのサロンメンバーに助けられた部分も大きいです。先ほどのクラウドファンディングもそうですし、オープン後は、お客さまとして来てくれた方がたくさんいて、ありがたかったです。

もちろん、すべて順調だったわけではありません。でも常に、“人との縁”に助けられてきましたね。

僕も西野さんのオンラインサロンに入っていますが、西野さんが大阪に来たときに坂口さんが髪を切る機会があったりと、サロン内でもだいぶお名前が知られていましたよね。
「オンラインコミュニティ」には、以前から興味があったのですか?

InstagramやFacebookでは4~5年前から、その前はmixiで「カットモデル募集」というコミュニティを、自分が主宰者でやっていました。なので、22~23歳くらいのときから、コミュニティ運営をしてきたことになりますね。

アシスタント時代から、この業界の閉鎖的なところに疑問を感じていて。もっとSNSを使って情報を取り入れるべきだと思い、自分で企画して、美容室オーナーの方々とごはんを食べる機会を設けたり。そこから、コミュニティ運営だけではなく、美容系経営に関するノウハウもたくさん溜まりました。

アシスタント時代から、業界に対して課題を感じていたのですか?

そうですね。閉鎖的というのもそうですし、この業界に多い「トップダウン型」の経営者も、美容師にはうまく当てはまらないと思っていました。だから自分が美容室をオープンするときは、「逆」をやろうと。それが、いまの「プロダクション型経営」につながっています。

  • 店名&ロゴ、シャンプーのパッケージデザインに至るまで、SNSでの投票で決定。巻き込み型マーケティングをうまく活用している

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